大阪府内のコロナウイルス感染者は高止まりしています。

昨日12月13日の新規陽性者は308人でした。70代が49人と最も多く、陽性率は11.1%と高い値でした。医療機関で集中的に検査を行ったのでしょうか。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/1213%20.pdf

高齢者ほどではありませんが、子供の感染者も発生しています。昨日の発表者には未就学児6人・就学児4人も含まれていました。

秋以降の第3波では子供の感染も広がっています。臨時休校になる学校・幼稚園・保育所等が続発しています。中にはクラスターが発生した施設もあります。

 新型コロナウイルスの「第3波」で、子どもの感染も広がっている。大阪市内の市立小中学校や保育施設などに通う児童・生徒の感染者は11月に141人となり、「第2波」で最多だった8月の倍以上だった。市は、ほとんどが家庭内感染だと分析。感染を広げないための対策を強化している。

市教育委員会によると、11月に新型コロナに感染した市立幼稚園、小中学校、高校の児童・生徒は95人で、24人だった10月の約4倍となった。これまでで最多42人の8月と比べても2倍強となった。市内の新規感染者全体では11月は3730人で、2587人だった8月の1・4倍だった。

感染に伴う11月の休校は最多の15校園。市教委のマニュアルでは、児童・生徒や教職員の感染が判明した学校は、保健所による濃厚接触者の調査や校内の消毒のために原則で休校にすると定めている。休校期間は1日程度が多いという。

認可・認可外保育施設、児童いきいき放課後事業、児童養護施設などの利用児童の感染も増えている。11月は46人で、10月(4人)の11・5倍、8月(23人)の2倍となった。感染者が出た施設数も11月は最多の47カ所にのぼり、8月の27カ所から大幅に増えた。

市によると、感染した子どもたちのほとんどが無症状か軽症。同居家族の陽性が判明し、濃厚接触者となった児童・生徒の感染も分かるケースが多いという。(以下省略)

https://digital.asahi.com/articles/ASNDD7K5SND9PTIL01P.html

コロナウイルス感染者の発生によって臨時休校となった大阪市立学校園は、大阪市ウェブサイトに掲載されています。(保育所は未掲載)。

新型コロナウイルス感染症による学校休業について
https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000509375.html

当ウェブサイトでも都度取り上げています。

【コロナ・12/10追記】大阪市立鷺洲小学校で校内感染か、豊仁小学校・焼野小学校・西淡路小学校が臨時休校に、堀江中学校も感染者が
【コロナ】大阪市立蒲生中学校・昭和中学校で教職員が感染、臨時休校に
【コロナ・12/10追記】大阪市立鷺洲小学校で校内感染か、豊仁小学校・焼野小学校・西淡路小学校が臨時休校に、堀江中学校も感染者が

臨時休校に至らない教職員の感染者も報告されています。

職員の新型コロナウイルス感染状況
https://www.city.osaka.lg.jp/shisei/category/3972-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html

また、他の市町村立学校等は、各自治体のウェブサイトに掲載されています。学校名を掲載する自治体もあれば、伏せている自治体もあります。

府立学校や私立学校でも感染が広がっています。

【コロナ・12/12追記】近畿大学附属高校・東淀川支援学校で感染拡大
【コロナ・12/10追記】大阪府立八尾北高校・長尾高校でもクラスターが

臨時休校する学校が増加する一方だったので、子供の感染例が増えているのが容易に想定できました。

大阪市立学校園や市内の保育施設へ通う児童生徒の感染者数を上記記事から抽出・計算しました。

大阪市立学校園保育施設合計
8月42人23人65人
10月4人
11月95人46人141人
12月

12月は感染者が爆発的に増加しています。子供の感染者も更に増えているのは間違いありません。

子供の感染経路は殆どが「家庭内感染」です。日本小児科学会の調査によると、8割弱が家庭内(大半が両親)でした。

【コロナ】子供の感染経路の8割弱は家族(大半は両親)、判断が割れる修学旅行


子供の感染=校内感染・園内感染をイメージしますが、実態は違います。

ただ、校内感染や園内感染は皆無ではありません。特に幼稚園や保育所、中学校・高校・大学では数多くのクラスターが発生しています。

【コロナ】大阪府内の学校・児童施設でクラスター相次ぐ、運動部・サークル・会食・旅行にリスクが

幼稚園や保育所はマスク無しでも密接した活動が、中学校以上では部活動や飲食で広がった事例が多いと見られています。

小学校でのクラスターが少ないのは、マスク着用の徹底及び部活動が行われていないのが大きな要因でしょう。

大阪市立学校園では対策を強化しています。これまでは複数の同居家族に症状が発生した場合は登校自粛としていましたが、現在は同居家族1人でも登校自粛としました。

学校への連絡のお願い

これまでは、複数の同居家族に、かぜの症状や発熱が続く等、かかりつけ医又は「新型コロナ受診相談センター」に相談すべき症状が見られる場合としておりましたが、同居家族のどなたか1人でも、かぜの症状や発熱が続く等、かかりつけ医又は「新型コロナ受診相談センター」に相談すべき症状が見られる場合には、必ず学校へ連絡をいただき、登校を控えて休養させるようお願いいたします。この場合も「出席停止」として扱います。

http://swa.city-osaka.ed.jp/weblog/files/e701576/doc/176404/3348423.pdf

感染者は大阪府内全域で高止まりしています。特に大阪市ではなく、大阪市に接している自治体での感染者が非常に高い数字となっています。

今後も子供の感染者が発生し、学校等が休業となるのは避けられないでしょう。

こうした事例を減らすのに最も効果があるのは、何よりも「子供と同居している家族の感染を減らす」事です。 

沖縄県でのコロナウイルス対策の中心人物である高山先生は「感染を回避する確実な方法とは、宴会への誘いを断ることだけ」と指摘しています。

宴席の場において、感染者が目の前に座っていたとします。酒を酌み交わしながら、それでも感染しないで済む方法を私は知りません。アルコールは私たちを饒舌にし、大声を出させ、そして密接にします。そこで感染するかどうかは、ほぼ「偶然」に支配されます。感染を回避する確実な方法とは、宴会への誘いを断ることだけです。

https://www.facebook.com/100001305489071/posts/3483518701701612/?extid=0&d=n

無事に学期末を迎える為、皆さんで気を付けましょう。