「大阪市民の声」に「旭区の保育園が余りに少ない」との悲痛な声が寄せられています。
市民の声
待機児童0をうたっているのに、旭区の保育園の少なさは、働く親にとってはとてもつらいです。
近隣の区の保育園にとおっしゃりますが、車で送れる保育園も少なく、家から遠い保育園へ送り迎えをするのはとても大変です。
親になるまで、子育てがこんなに大変なことだとは思いませんでした。きっと本当に大変な思いをしながら子育てをしている人はわたしだけではないと思います。どうか、そういう思いをしている親たちに寄り添っていただけるように少しでも考えていただけたらと思います。市の考え方
本市では、待機児童解消はもとより保育を必要とする全ての児童の入所枠確保をめざし、認可保育所等の整備を進めております。なお、認可保育所等の整備計画策定の際には、既存の保育施設の定員や入所状況等も考慮しております。
旭区におきましては、主に0歳児~5歳児を預かる認可保育所が15園、主に0歳児~2歳児を預かる小規模保育事業所が8園、幼稚園に一部保育所機能を併せ持っている認定こども園が1園ございます。
令和6年4月1日現在の待機児童数は0人となっておりますが、「育児休業中」や「特定保育所希望等」などを含む、利用申込みをしても保育所等に入所できなかった児童が106人おり、そのほとんどが0歳児~2歳児です。そのため0歳児~2歳児の入所枠確保に向け、令和6年度に3か所の小規模保育事業所の整備を進めることとし、保育事業所の設置・運営事業者募集を行ってきましたが、新たな小規模保育事業所の設置には至りませんでした。
https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000644085.html
当ウェブサイトでも旭区の保育所等の少なさは問題視していました。
令和7年度保育所等一斉入所申込の中間発表では、旭区の入所倍率が市内で最も高い1.39倍となりました。特に1歳児や3歳児はほぼ2倍に達しました。2人に1人しか入所できない計算です。
【2025保育所等一斉入所申込分析】(5)旭区/市内ワーストの入所倍率1.39倍 0歳児0.97倍、1歳児1.96倍、3歳児1.97倍
旭区で2次調整を行う保育所等は限られています。都島区や北区と言った隣接区も検討する必要がアルでしょう。
数年前までは市内中心部(北区・中央区・天王寺区・西区・福島区・浪速区、いわゆる都心6区)での待機児童問題が深刻だっただけに、数年で状況は大きく変化していました。
しかし、大阪市の対応はどこか緩慢です。「市の考え方」には「小規模保育事業者の整備を進める事にしたが、設置に至らなかった。」と記されています。令和6年度に行った保育施設等設置・運営事業者募集では、同区における保育施設(50人以上)は応募無し、6人以上は選定事業者なし(応募があったが選定に至らず)、という結果でした。
大阪市内は様々な物価が高騰しています。保育所等の運営に必要な不動産や人件費も例外ではありません。保育士等の不足が依然として深刻です。
それに加え、大阪市内でも少子化の陰が忍び寄っています。保育所等への申込数は過去最多水準となっていますが、出生数は減少に転じています。
更に区毎の傾向の違いが顕著に表れています。都心6区や再開発が盛んな区・地域では出生減が緩やかなのに対し、それ以外の地域では子供の数が急激に減っています。
令和5年の出生数は1万 8828 人で、令和4年(1 万 9328 人)と比べると 500 人の減少となり、出生率は 6.8‰となっている。
出生数を行政区別にみると、淀川区が 1346 人と最も多く、次いで城東区が 1252 人、北区が 1231人と続いている。出生数が最も少ない行政区は大正区の 277 人となっている。
出生率では、中央区が 9.2‰と最も高く、次いで福島区が 9.0‰、北区が 8.6‰と続いている。最も低い行政区は西成区の 4.4‰となっている。
旭区もその一つです。事業者が「たとえ現在は待機児童問題が深刻だとしても、少子化が進む数年後は定員割れするリスクがある。特に保護者が消極的に選択しがちが地域型保育事業は尚更だ。」と判断するのは理解できます。
しかしながら、こうした地域で子育てしている保護者には理解し難いです。「今、子育てで困っている世帯を見捨てるのか。大阪市は子育て世帯に寄り添う気持ちがあるのだろうか。」という気にもなります。
保育所等へ入所できなければ、「第2子保育料無償化(導入済)」や「第1子保育料無償化(検討中)」も画に描いた餅となります。
我が家がお世話になっている保育園でも、「上の子がここに通っているのに、下の子は入れなかった。辛い。」という話を聞きました。
働く子育て世帯にとって、保育所等へ入所できるかは死活問題です。特に保育料無償化が拡大している大阪市では、保育所等とそれ以外の保育施設(企業主導型保育や認可外保育等)では子育て世帯の負担額に大きな違いが生じます。
大阪市内では旭区以外でも東住吉区や東淀川区で深刻な保育所等不足が発生しています。大阪市は「待機児童は少ない」と釈明していますが、子育て世帯の実感に即しているのは「入所保留児童・保留率」です。「入所できなかった理由」ではなく、「入所できなかった事実や人数」こそが重要です。
旭区民です。
足りないのは小規模保育よりも5歳児までの保育所や認定こども園だと思います。
小規模保育園にもいくつか見学に行きましたが、3歳児との接続が幼稚園(こども園ではない)というところも多く、3歳児転園の難しさを感じています。
旭区中心部が城東、都島、鶴見と距離があるため、早急に中心部の幼稚園のこども園化か保育園新設が必要だと考えます。
同じ旭区民です。
正直言って0〜2歳の枠を増やされてもって感じです。
3歳からどうする?幼稚園?仕事は?と思ってしまいます…。
認可外も少ないですし。
こんなに保育園が少ないのに、現在ファミリー向けマンションが2軒も建設中です…。