親による児童虐待が相次ぐ中、今度は大阪市立中学校の教諭が教え子を教室や廊下で暴行して逮捕されました。
大阪の中学校の教諭が、授業中に男子生徒の首を絞めたり、投げ飛ばしたりしてけがをさせたとして逮捕されました。
逮捕されたのは大阪市立此花中学校の教諭、尾松大義容疑者(33)で、警察によりますと、今月8日の授業中に、教室や廊下で中学1年の男子生徒の首を絞めたり投げ飛ばしたりして首に軽いけがをさせたとして傷害の疑いが持たれています。
生徒の保護者から警察に通報があったもので、生徒は「授業態度のことで注意されて暴行された」などと話しているということです。
警察によりますと調べに対し「暴行は加えたがけがをさせるようなことはしていない」などと供述しているということです。
大阪市教育委員会によりますと、尾松教諭はこれまでにも生徒の頭をたたいたり、胸ぐらをつかんで倒したりして懲戒処分を2回受けていました。
大阪市教育委員会の山本晋次教育長は「早急に事実確認のうえ、厳正に対処するとともに、服務規律の確保を徹底していきます」とコメントしています。
大阪市立の中学校で、授業中の態度が悪いなどと1年の男子生徒の首を絞めつけるなどしたとして中学校教諭の男が逮捕されました。
傷害の疑いで逮捕されたのは、大阪市立此花中学校の教諭・尾松大義容疑者(33)です。警察によりますと、尾松容疑者は今月8日午前11時半ごろ、授業中に居眠りをするなど態度が悪いとして、担任するクラスの1年の男子生徒の右ほほを平手打ちしたほか、手で首を締めつけ数回投げ飛ばすなどした疑いがもたれています。男子生徒は首に全治約11日のけがです。
尾松容疑者は警察の調べに対し「暴力をふるったことは間違いないが、首を絞めつけたりはしていない」と容疑を一部否認しているということです。また学校の聞き取りに対し「風紀を乱れさせたくなかった。何度も注意していたが直らなかった」と話しているということです。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190318/GE000000000000027031.shtml(リンク先に動画あり)
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(3/25追記)
より詳しい経緯が日刊ゲンダイに掲載されました。
8日朝、男子生徒はクラス担任の尾松容疑者とは別の教諭の授業中、ウトウト居眠りをしていた。担当教諭から報告を受けた尾松容疑者は、休み時間に男子生徒を廊下に呼び出し、不遜な態度を取ったことを注意した。
しかし、尾松容疑者は反省している様子が見えないことにキレ、午前11時30分から約5分間、男子生徒の右頬を平手打ち、上半身を拳で殴打し、相撲技の「のど輪」のように首を絞め付け、投げ飛ばした。男子生徒は首などに11日間のケガを負った。
事件当日の午後9時30分ごろ、男子生徒の親から此花署に「中学1年生の息子が学校で担任の先生から首を絞められた」という電話があった。目撃した複数の生徒らによると「男子生徒が授業態度のことで担任の尾松容疑者から注意され、その際、暴行を受けた」と証言。尾松は調べに対し、「暴力を振るったことは間違いないが、首を絞めたりはしていない」と一部否認している。尾松容疑者はこれまでにもこの男子生徒を何度も注意していたが、暴力を振るったことはなく、他の生徒からも体罰の被害は報告されていないという。
事件翌日の9日、尾松容疑者は学校長に電話で事情を説明。週が明けて11日にいったん出勤したものの、そのまま自宅待機となり、逮捕となった。
「教育委員会が学校から一報を受けたのは11日です。文書で体罰報告書の提出を受けてから本人に事情聴取をするのですが、提出される前に逮捕された。体罰で保護者から被害届を出されることはありますが、在宅で書類送検の上、起訴となるケースがほとんどなので、逮捕されることまで想定していなかった」(教育委員会関係者)
尾松容疑者は地元の府立高校から関西外大を経て、2009年4月に採用。初任地は大阪市立三国中学で、12年に此花中学へ赴任した。パッと見は爽やかで、外国人の友人も多いイケメン教諭なのだが、三国中学時代の11年、そして此花中学に移ってからの13年にも生徒に体罰をしたとして、減給の懲戒処分を受けている。
「13年にそういうことがあったことは把握しています。ただ11年の前任地の件は教育委員会は承知していたはずですが、今回の事件があって初めて聞きました。事件翌日、校長が男子生徒の自宅に謝罪に行ったところ、保護者から『今回の件に関してはひどい』と言われ、警察に被害届が出されることになったそうです」(学校関係者)
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尾松容疑者が勤務していたのは、大阪市立此花(このはな)中学校です。此花区東部にある、生徒数400人弱の中学校です。
同容疑者は、少なくとも2014年は1年生の学級担任を任されていました。
事件を受けて、年度末を控えた学校も混乱している様子です。18日に開催予定だった学校協議会の開催が延期されました。
本日3月18日の学校協議会の延期について
本日19時から予定されておりました第3回学校協議会は、
期日未定の延期とさせていただきます。急なご連絡で大変申し訳ございませんが、
ご理解くださいますよう、何卒よろしくお願い申しあげます。【お知らせ】 2019-03-18 17:53 up!
http://swa.city-osaka.ed.jp/weblog/index.php?id=j542092&type=1&column_id=994488&category_id=90
なお、卒業式は3月15日に行われていました。3月22日に行われる修了式が終わるのを待ってから逮捕する方法も考えられたでしょう。
大阪市教育委員会のウェブサイトにも掲載されています。
報道発表資料 教職員の逮捕について
平成31年3月18日 16時15分発表
大阪市立中学校主務教諭が、本日、傷害の疑いで逮捕されました。
現在、警察による取り調べ中であり、事実関係の把握に努めているところでございます。
今後、早急に事実関係を確認の上、厳正に対処してまいりますとともに、服務規律の確保について、徹底してまいります。
1 当該職員
大阪市立中学校 主務教諭 (33歳)2 事実の概要
当該教諭は、平成31年3月8日(金曜日)、勤務校の生徒に暴行を加えて傷害を与えた疑いで逮捕された。http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kyoiku/0000465460.html
同校のウェブサイトには、「いじめ・体罰等に関する窓口」へのリンクが掲載されています。
実は大阪市立学校では、児童・生徒を対象に「教師等による体罰が行われていないか」との旨のアンケートが行われています。我が家でも子供が持ち帰ってきたので、適宜回答して封書に入れてもたせました。
しかしながら、こうした事案は発生しているのを踏まえると、アンケートが有効に活用されているのかと疑問を感じざるを得ません。
それに加え、尾松容疑者はこれまでに何度も体罰を繰り返し、2011年・2013年の2度に渡って懲戒処分を受けていました。
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(3/26追記)
2009年から勤務し始めた大阪市立三国中学校(淀川区)にて2011年に、そして2012年に異動した此花中学校にて2013年に、それぞれ体罰にて減給処分を受けていました。
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暴力癖がある人間を教壇へ立たせ続けた大阪市教育委員会の判断に、極めて大きな問題があるでしょう。
大阪市立此花中学校58期生です。
当時尾松容疑者が同じ学年の担任でした。
普段から暴力は酷く、暴言も酷かったです、その上生徒を下につける癖があり擁護コメントが多くみられるのはその為です。
首を絞めて暴行を行ったのは事実です。
その現場を私はみていましたから。
でも誰も声を上げられないほど過酷な学校生活だったのです。
不遜な態度をとることを社会が許容してくれると思うのか?
学校では許される?学校や教師に甘えすぎではないのか。
文句を言うなら保護者が子どもを指導出来るということで任せたらよいと思う。いずれ苦労するのは親子。
保護者=消費者ではない。
学校に文句を言うのではなく、一緒に子どもが良くなるように考えるべき。
子どもに利用されているだけ。
共通の敵(学校・教師)を作って仲良くなるのは、本当の親子ではない。
永田様
やんちゃであっても、挑発をしたとしても、暴力で対抗する事は、あってはならない事です。
この件は事実と異なっております。
首はしめておらず、被害者の生徒はやんちゃんであり普段から不真面目である。
もっと事実を調べるべきであるとおもいます。
しっかり調べた上で報道するべきであるとおもいます。
ひとりの教師の人生がかかっています。
体罰はいけませんが、挑発する生徒にも問題あるのではないでしょうか?