大阪府内では学校関連のクラスターが相次いでいます。これまでは大学が主でしたが、高校でも発生し始めています。
八尾北高校は臨時休業中の学外接触でも感染拡大
「八尾市の学校関連」は大阪府立八尾北高等学校ですね。同校は11月28日から臨時休校がずっと続いています。
新型コロナウイルス感染症に関わる臨時休業の延長について
日頃は、本校の教育活動にご理解、ご協力をいただき誠にありがとうございます。
本校の教職員及び複数の生徒が新型コロナウイルス感染症にり患していることを確認して以降、保健所の指導のもと、府教育庁ならびに本校学校医とも連携しながら対応を進めているところです。 現在、新たに確認された感染者に対して、保健所による対応を進めていただいているところです。
今後は前回の連絡時と同様に、保健所が実施する疫学調査(接触者に関する調査)の結果により、保健所から「濃厚接触者や、個別に健康状態の把握をお願いする方」等への対応及び学校施設の消毒等について、その必要の有無も含め指示があります。 本校といたしましても、生徒及び保護者の皆様が安心して登校できるよう、可能な限り学校の体制整備を図ったうえで学校を再開したいと考えております。
つきましては、12月9日(水)まで、臨時休業を延長いたします。今後の状況により、さらに延長となる可能性もありますので、学校の再開につきましては、9日(水)の16時頃にあらためてご連絡させていただきます。 また、保健所が特定した新たな濃厚接触者に該当する方につきましては、個別にお知らせさせていただきます。
11月28日以降、登校日が無く、学校で感染することは有りません。しかし、臨時休業中に八尾北高校の友人同士で交流し、感染が広まっています。 外出はなるべく控えるよう、お子様にご指導をしていただきますよう重ねてお願いいたします。 新型コロナウイルス感染症については、まだまだ明らかとなっていないこともあり、現時点での情報をもとに適切に対応することが重要となります。
皆さまには、ご心配をおかけしておりますが、感染拡大防止のため、今後とも関係機関と連携して参りますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 また、本件に係る情報の取扱いについては、個人情報保護の観点及び本校の生徒に風評被害が生じないよう、ご配慮をお願いいたします。
本日12月8日時点では、少なくとも教職員・生徒の計15人の感染が確認されています。
学校からのリリースを読んで驚いたのは「臨時休業中に八尾北高校の友人同士で交流し、感染が広まっています」と言う部分です。
いくら臨時休校にして学校における感染拡大を阻止しても、学校外で生徒同士が遊んで感染を広げたら手の打ちようがありません。何の為に臨時休校しているか、八尾北高校の生徒は理解しているのでしょうか。
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(12/10追記)
八尾北高校で更に感染者が判明し、休校が再び延長されました。
昨日、本校の生徒において新たな陽性者が確認されました。 今後、保健所が実施する疫学調査(接触者に関する調査)の結果により、保健所から「濃厚接触者や、個別に健康状態の把握をお願いする方」等への対応及び学校施設の消毒等について、その必要の有無も含め指示があります。
つきましては、12月11日(金)まで、臨時休業を延長いたします。今後の状況により、さらに延長となる可能性もありますので、学校の再開につきましては、11日(金)の16時頃にあらためてご連絡させていただきます。
また、保健所が特定した新たな濃厚接触者に該当する方につきましては、個別にお知らせさせていただきます。
11月29日以降、自宅待機をお願いしていますが、臨時休業中に八尾北高校の友人同士で交流し、新たな陽性者が確認されている状況です。 昨日は外出している生徒に対して、学校から指導させていただきました。保護者の皆様からも、外出を控えるよう、お子様に注意喚起いただきますよう重ねてお願いいたします。
休業中の外出による感染拡大、その後も続く外出に対して学校が激怒していますね。抑制された表現ですが、怒りが伝わります。
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長尾高校は五月雨式に新規感染者が判明、修学旅行も延期に
枚方市の学校関係は大阪府立長尾高等学校ですね。12月1日から臨時休校が始まり、9日から再開する予定です。
ここに至るまでには様々な紆余曲折がありました。感染者の判明→濃厚接触者の不存在→新たな感染者の判明・・・の繰り返しです。
日付 | 項目 |
11月30日 | 教職員1名の感染判明、12月1日~3日まで臨時休校と発表、濃厚接触者には個別に連絡 |
12月1日 | 前日発表の感染者に関する濃厚接触者はいないと発表 |
生徒の感染判明、濃厚接触者とされる一部生徒に連絡、4日まで臨時休校に | |
12月2日 | 生徒の感染判明、濃厚接触者は不存在、臨時休校を5日までに延長 |
12月3日 | 4日~7日に予定していた岐阜・金沢方面への修学旅行の延期を発表 |
生徒の感染判明、臨時休校を6日までに延長 | |
12月4日 | 生徒の感染判明、濃厚接触者に連絡(前日分も含む)、臨時休校を7日までに延長 |
12月7日 | 9日からの学校再開を発表 |
保健所が当初特定した濃厚接触者以外にも感染が広がっていた様子が窺えます。
学校や保育所等といった集団生活の場では、どこでどうやって児童生徒が接触しているか分かりません。五月雨式に新たな感染者が判明し、休校期間が延長されるのは児童生徒や保護者にとって辛いです。
東大阪市の学校関連は不明
東大阪市の学校関連は公表されていません。
高校生特有のリスクが
公表されている2件はいずれも大阪府立高校での出来事でした。感染経路等は明らかにされていませんが、広がり方から高校特有のリスクが透けて見えます。
一つは濃厚接触者から漏れ落ちる広がりです。高校生の学内での活動は同じクラス内に留まりません。部活動等に代表される、クラスや学年を越えた交流も活発です。
長尾高校では当初は濃厚接触者はいないと判定されましたが、それ以外の生徒の感染が広がりました。濃厚接触者と判定されなくても、行動を控える必要がありそうですね。
もう一つは学外での活動です。八尾北高校では臨時休業中に学外で遊び、そこでも感染が広がりました。文章には現れていませんが、教職員は相当に怒っているのではないでしょうか。
ただ、活発な高校生を長期間に渡って自宅に留め置くのも難しいです。遊びに行きたくなる気持ちも分かります。特に周囲に感染者や濃厚接触者がいなければ尚更です。
今後も学校でのクラスターは発生し続けるでしょう。特に寒くなり、換気が不十分となる冬場は心配です。