平成28年4月入所に関する大阪市保育所等一斉入所の変更期間(希望保育所の追加・変更や不足書類の提出)が終わりました。入所面接も全て終わったでしょう。

今年は昨年以上に多くの方から「○○区の分析内容を掲載して欲しい」「○○保育所へ入所できそうか不安」といった数多くの問い合わせを頂きました。頂いた問い合わせ数が余りに多く、返事をお送りするまでに長い時間を頂いたのは反省材料です。

中間発表や頂いた問い合わせ等を元に、平成28年度一斉入所に際して感じた事をまとめました。

地域型保育事業への申込が統合された

最大の変更点です。H27一斉入所では2次調整と統合して行われましたが、今年からは一斉入所(1次調整)へ統合されまいた。詳しくは地域型保育事業が抱える問題・・・より選ばれるには?をご覧下さい。

申込数は小幅増、募集数は大幅増(大半は地域型保育事業)

0-1歳児の申込数が大きく増加し、それ以上に募集数が増えました。いずれかの保育施設に入所できる児童は確実に増えましたが、「保育所」に限るとやや難しくなった様に感じます。殆どの児童が保育所を第1希望とした為です。

新設保育所の開所延期が相次ぐ

平成28年4月に複数の保育所が開設される予定です。

平成28年4月までに開設を予定している保育所・小規模保育の名称・場所をまとめました

現時点で少なくとも新町第二保育所(西区)あゆみ東保育園(中央区)の開所が4月に間に合わなくなっています。また、新たにマザーシップ梅田西保育園の開所が5月になるという情報もご提供頂きました(ありがとうございました)。

これに加え、11月になっても未だ工事に着工できていない新設保育所が複数箇所あります。今後、続々と開所延期が発表される可能性が高いでしょう。4月になっても開所されない場合、開所までの保育を検討する必要があります。

区役所での説明ミスも発生か

実は入所申込以降、多くの方から「区役所から間違った説明を受け、不利益を被りそうだ」というご相談を頂きました。入所申込・入所選考におけるプロセスが複雑で、区役所の担当者自身が誤解・誤認識していたケースが少なくないと感じました。

特に多かったのは利用調整基準における「基準日」です。原則として「利用開始希望日」を基準日とし、各要件を満たしているか否かが判別されます。しかし、例外的に「利用申込時点」を基準日とする項目があります。ここの説明を誤り、要件を欠いてしまった事例がありました。

また、区によって判断が分かれたケースもあります。具体的な事情を説明した上でA区では「大丈夫です」という話だったものの、B区では「○○を××日までに提出して下さい」という回答だった事例もありました。

申込者にとって、区役所での説明ミスや担当者間での見解の相違は本当に困ります。泣き寝入りせざるを得なかった方もいるのではないでしょうか。各区役所・担当者によって判断が分かれない為に、入念な研修等が必要だと感じました。また、「よくある質問と回答」を公開するのも効果的でしょう。

申込者自身としても自衛に努める必要があります。電話でなく区役所の担当部署へ直接、具体的な事情を記したメモや書類等を持参して相談するのが望ましいでしょう。状況が具体的に説明でき、思わぬ発見や提案が得られるかもしれません。

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(12/12追記)
どれだけの量が発生したか定かでは無い(そりゃそうですね)ので、タイトルの表現を訂正しました
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市内中心部の1-3歳児は依然として入所困難

いくら保育所を新設しても、多くの入所希望者に追いつかない状況です。市内中心部は今年も入所するのが難しく、下記の様に入所倍率が2倍を超える地域が複数ありました。

特にタワーマンションが多く建ち並ぶ都心3区(詳細はこちら)、特に西区は極めて深刻です(詳細はこちら)。こうした地域ではフルタイム共働き(200点)であっても入所できない児童が多発するでしょう。

入所倍率が2倍を超えた年齢・区

【1歳児】
北区・中央区・西区・天王寺区・阿倍野区

【2歳児】
北区・都島区・中央区・西区・天王寺区・阿倍野区

【3歳児】
西区・阿倍野区・住吉区

【4歳児】
鶴見区

「都心部は保育所へ入れない・教育環境も過密すぎる、他区への転居を考えている」という話も聞きます。都心地域への転居を検討している方は、その前に保育・教育環境(中学校まで)を入念に下調べして下さい。

結果通知は平成28年2月5日(金)発送予定

一斉入所の結果通知は2月5日(金)に発送される予定です。平成27年度一斉入所では、殆どの地域で発送翌日に配達されました。