先日、東京都世田谷区の認可外保育施設にて午睡中の0歳児が亡くなる事故が起きました。

【ニュース】託児ルームバンビーノ(世田谷区)で4カ月男児死亡 うつ伏せ寝による窒息か 事故当時は20代2人のみ、園長外出

死亡との関係が指摘されているのは「うつ伏せ寝」です。厚生労働省・こども家庭庁は「医学的な理由がない限り、仰向けに寝かせる」とのガイドラインを公表しています。

教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン

各保育所等ではどの様な対策を行っているのでしょうか。朝日新聞が詳しく報じています。

・「午睡中は子どもを見守るのがメインの仕事」
・「配置基準の保育士数に対し、求められる業務量がオーバーしている」
・寝ている子の体動を検知するセンサーを内蔵したマット約470枚を導入した

子どもの睡眠、安全どう確保する? 保育現場の取り組みは
https://digital.asahi.com/articles/ASS2Y6WFYS2QOXIE01K.html

・保育士たちは子どもの顔色や体の向き、呼吸状態などを5分に1回の間隔でチェックする。横向きになった子を見つけると、すかさず仰向けに体の向きを変えていた。
・異変を見逃さないように必ず複数人で見守り、0歳児には服に小さなセンサーを装着。センサーが体動を検知し、専用アプリ上に体の向きも表示されるため目視と併せて子どもの状態を確認している。
・「うつぶせ寝で放置するという危険な保育をやめ、国のガイドラインに沿った保育をしてほしい。」
・「赤ちゃんが泣いていても、無理やりうつぶせにして寝かせれば眠ると考える保育者も中にはいる。」
・「全ての園が基本の対策に立ち返り、決して事故はひとごとではないと気を引き締めてほしい」

保育施設で睡眠中の事故、どう防ぐ? 基本の対策、徹底されぬ施設も
https://digital.asahi.com/articles/ASS2Y3RT6S2WUTFL019.html

各保育所等では午睡中の安全チェックを行っている筈です。

午睡中の時間帯に保育所等へお迎えに行く際、午睡の様子を垣間見る事が出来ます。照明が落とされた部屋はカーテンが閉ざされ、薄暗くなっていました。部屋には数人の保育士がおり、子供の様子を見守っていたり、事務作業等を行ったりしていました。

今春に保育所等へ入所する方の中には「午睡中の安全確認はどの様に行っているのだろうか」と不安に感じている人もいるかもしれません。そうした疑問は入所説明会や個別対応の場で遠慮無く訊いて下さい。他にも気になっている保護者がいるでしょうし、安全配慮に関する質問は歓迎されるでしょう。

もしも堂々と「うつ伏せ寝も行っています」という回答だった場合、保護者は困ってしまいます。今更内定を辞退するわけにもいきません。

こうした場合、思い切って自治体の保育担当に相談するのをお勧めします。自治体の保育担当レベルではうつ伏せ寝の危険性や通知等は周知徹底されている筈です。すぐに保育所等に確認を行い、適切な指導等を行ってくれるでしょう。

園児も保護者も職員も慣れていない入所直後の4月は、保育所等で事故が起きやすい時期です。様々な危険性に気づけない園児の為、大人が安全に気を遣いすぎるのは当然の対応です。