アベノマスク(朝日新聞より)

心底呆れました。6月末に布マスクを追加発注し、8月末までに介護施設等へ配布するそうです。

コロナウイルスと真摯に向かい合う姿勢に欠けているのではないでしょうか。

 政府が新型コロナウイルスの感染防止策として始めた布マスクの配布事業で、介護施設や保育所など向けの布マスクの発注と製造が続き、今後さらに約8千万枚を配る予定であることが厚生労働省などへの取材でわかった。全戸向けの配布は6月に終わり、すでに店頭でのマスク不足も解消されて久しい。配布はいつまで続くのだろうか。(中略)

 朝日新聞は、布マスクの配布事業で厚労省がこれまでに業者と結んだ全ての契約書計37通を入手。取材も踏まえて分析したところ、配布・発注済みの布マスクは計約2億8700万枚にのぼり、総額約507億円の費用がかかっていた。うち郵送やコールセンター、検品などの事務経費が約107億円を占める見通しという。いずれも入札をしないで業者に発注する随意契約だった。

 このうち、全戸向けの布マスクは約1億3千万枚を総額約260億円かけて配布。介護施設など向けの布マスクは計約1億5700万枚、総額約247億円で、全戸向けの配布が完了した2日後の6月22日にも、伊藤忠商事など9業者に計約5800万枚を発注していた。契約書によると8月末までに納入される予定となっている。

 厚労省によると、介護施設などには職員と利用者を対象に、保育所や幼稚園、放課後児童クラブなどには職員を対象に、1人あたり7枚ほどが行き渡るように配り続ける計画という。

 まず1回目として4月中旬までに約2千万枚が配られ、6月下旬からは約4千万枚の配布が続いている。妊婦向けなどに配る枚数を除いても、まだ約8千万枚が残っており、厚労省の担当者は「配布時期は未定だが、なるべく早期に配りたい」としている。(以下省略)

https://digital.asahi.com/articles/ASN7W5SR4N7NUUPI007.html

コロナ禍に際し、政府は2億87000万枚の布マスクを発注しました。まだ配布されていない約8000万枚は、介護施設・保育所・幼稚園・放課後児童クラブ等へ配布される物です。

お世話になっている保育所の先生は、以前に「一時期はマスクが全く入手できなくて大変だったが、最近は問題なく買える様になった。」と話していました。

既に3月~4月に発注されていたマスクであれば、「発注済みなら仕方ない」かもしれません。

しかし、緊急事態宣言が解除されてから1カ月ほどが過ぎた6月22日に約5800万枚が発注されていました。この時期に大量の布マスクが必要だとは考えられません。

政府から支給された布マスクは我が家でも使っていません。いつの間に郵便受けに入っていたマスクに加え、小学校で配布された布マスクが積み上がっています。

布マスクを配布する事業は、いわゆる官邸官僚が発案したと言われています。

そんな“アベノマスク”を主導したのは、知る人ぞ知る官邸官僚だという。

「佐伯(さいき)耕三首相秘書官(44)が安倍首相に『全国民に布マスクを配れば不安はパッと消えますよ』と発案したのです。彼の進言に加え、3月に北海道の一部地域で実施したマスク配布が好評だったことも後押しとなった」(官邸関係者)

https://bunshun.jp/articles/-/37353

西村コロナ大臣と同じく、灘高→東大法学部→通商産業省というコースですね。

政府が打ち出す政策が悉く迷走しています。テレワークの徹底を図る一方、「GoToキャンペーン」で旅行や外食を推奨しようとしています。

コロナウイルスの感染拡大を押さえ込めるか、不安ばかりが募ります。こうした生活が年単位で続いてしまうかもしれません。