あっという間に9月になってしまいました。大阪市では9月5日から保育所等への申込用紙が配布され、10月3日から申込みが始まります。

【重要】令和5年度(2023年度)大阪市保育所等一斉入所のスケジュールが公開されました

毎年、大勢の方が保育所等選びに苦慮しています。保育の内容・自宅からの距離・定員や入りやすさ・コロナ対策・周辺環境等、様々な要素が絡み合います。

今朝の朝日新聞に『今から保活を始める人たちへ コロナ禍の保育園選び「ここを見て」』との記事が掲載されました。

今から保活を始める人たちへ コロナ禍の保育園選び「ここを見て」
https://digital.asahi.com/articles/ASQ805WZ0Q8SUTFL003.html

これに関連し、いくつか取り上げてみます。

見学OKが多い

一昨年や昨年は数多くの保育所等で見学を中止ないし制限を設けていました。しかし、今年は大幅に緩和されている様子です。

お世話になっている保育所では保育室への立ち入りを制限していますが、園長や主任保育士と共に廊下から保育室や調理室等を見学する事が出来ます。

原則として卒園するまで通い続ける施設なので、中をしっかり見学したいのは当然です。様々な事情から見学を断っている施設でも、電話・パンフレット・ウェブサイト等で説明しています。

反対にこうした対応等を行わない施設は、入園した後も十分なサポートが得られない可能性が高いです。潜在的な顧客たり得る見学希望者にぞんざいな対応を行うならば、在園者にも同じ様な対応を行っていると容易に想像できます。

離職率は重要

見学時や電話で問い合わせた際に、是非とも訊いて頂きたい点が有ります。「保育士の離職率」です。いわゆる「保育の質」に最も密接な関係があるのは、保育士です。保育士が定着しない保育所等は、何らかの問題がある可能性が高いです。

ただ、ストレートに離職率を訊ねても、すぐに数字が出てくる施設は稀でしょう。代わりに知りたいのは、ここ半年(4月から9月の間)に新たに採用した保育士の人数です。同数の保育士が入れ替わったと推測できるので、「新規採用保育士数(=離職者数)/勤務保育士数*100」で離職率を推定できます。

平成29年度調査における私立保育所における離職率は10.7%でした。この割合より高ければ、注意が必要です。大阪市内にあるとある園で「1年で4割の先生(園長背陰性を含む)が入れ替わった」という話を聞きました。


https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf

大阪市内での入所を考えている方は、市などが公表している様々な資料にも目を通して欲しいです。

保育施設等基本情報
令和3年度保育所等一般監査の結果について(特に職員処遇に関する指摘)
子育て支援施設データベース(当サイトで作成、入所に必要だと推測される点数を掲載)

大阪市の入所調整制度上、入所後に転所するのは容易ではありません。希望する保育所等は慎重に選んで下さい。

余談となりますが、コロナ後遺症の為か、考えを頭の中でまとめて文章化する能力が落ちているのを自覚しています。思うように文章が出てきません。非常に困っています。コロナはただの風邪ではありません。感染しないよう、くれぐれもお気をつけ下さい。