数年後には我が家の子供が高校受験を迎えます。大阪府立天王寺高校(天高)に引き続き、大阪府立茨木高校(茨高)の学校説明見学会に参加しました。

大阪府立天王寺高等学校の説明会に参加しました

最寄駅には大勢の親子連れの姿があり、後ろを付いていったら迷わず現地に辿り着けました。

天王寺高校と同じく、校門から説明会が行われる体育館までは数多くの生徒が案内に立ち、参加者が迷わない様に誘導してくれました。生徒のマスク着用率は0%に近かったです。

意外な事に保護者向けの受付手続は全くありませんでした。職員等と会話することなく、体育館へ一直線でした。

保護者向け説明会は2回(各回500人まで)に分けて行われました。1回目は定員充足、2回目は前日も募集を行ってました。参加者は合計700人~800人程度でしょう。保護者は授業参観や保護者面談に出席するかの様な服装が多かったです。当日は猛暑だった為か、マスク着用率は7割程度でした。

説明会資料は体育館に並べられた椅子に置かれていました。内訳は下記の通りです。

(1)説明会次第
(2)学校紹介パンフレット
(3)公教育の北辰
(4)PTA新聞
(5)卒業生からのメッセージ
(6)茨高Q&A

体育館は一般的な広さでした。天王寺高校が大きすぎたのでしょう。

説明会が始まるまでは学校紹介DVDが繰り返し放映されました。

まずは校長先生の話。今年は着任2年目(天王寺高校の教頭から異動)。声が掠れているのが心配。自主自律の指針、預けるから授ける、部活、行事、授業、課題研究等。

次は首席の先生。
・「公教育の北辰」とは北大阪の北極星、周りに揺らがない。
・勤倹力行、質実剛健、以文会友
・近代水泳発祥の地で25m x 50mプールがある
・志、自主自律
・セミナー(京大時計台)
・オータムセミナー(卒業生による講演会)
・課題研究(GLHS)
・宿泊野外行事(修学旅行、以前は海外、コロナ禍は国内、行き先は生徒が決める)
・夏休み中の京大研究室訪問
・東京スタディツアー(東大訪問等)
・教育課程特例校による探求活動
・入試はC問題

※ここまで部活動に関する話題は皆無

今度は学校紹介DVDが上映されました。
・BGMはクラシック)
・代表的な卒業生は川端康成、大宅壮一
・1日5限x65分授業、2週に1回は土曜授業
・各授業の風景(英語の授業が3回も紹介)
・芸術発表会(音楽選択者全員で第九を合唱)
・国際交流(阪大B&S)
・春遠足、修学旅行、9月体育祭、秋の文化祭(文化部がメイン)、妙見山登山
・クラブ加入率は100%、兼部OK
・卒業生の話(劇団四季、トヨタ自動車)

天王寺高校のDVDは部活動紹介に多くの尺を充てていましたが、茨木高校は僅かな時間のみでした。授業紹介の方が遙かに長く、中でも英語の授業を3度に渡って紹介していました。国際交流に関する時間も長かったです。

学校が重きを置く箇所の違いが鮮明に感じられました。天王寺高校が「野人」「体育会系」ならば、茨木高校は「文化人・国際人」「文化系」と表せるかもしれません。茨木高校が立地する北摂には、後者の価値観がマッチするのでしょう。

DVD終了後は高校3年生の話。個性あふれる生徒の集まり、楽しい文化祭は生徒で運営(&先生がサポート)、部活引退時期は自分で決める、中3の10月から受験勉強を本格化、塾の自習室を利用した、コロナ休校が長かったなど。

最後はPTA会長の話。自身も茨木高校の卒業生、現在は娘が登校している。校舎は28年前に全面的に建て替えた。卒業生同士の繋がりが強い、など。

説明会自体は予定した1時間で終わりました。熱い熱意等はなく、どちらかと言えば事務的に淡々と進みました。それが校風なのでしょう。

学校生活に掛かる体力的な負担は、天王寺高校より茨木高校の方が軽く感じました。部活動の比重が相対的に軽く、学校行事は文化的な色合いが強い物が多いです。学校生活以外の時間を趣味活動や塾通い等に充てやすいです(塾に関する話はなかった)。

説明会終了後は校門へ直行する流れでした。保護者向けの校舎内見学等はありませんでしたが、説明会に参加した中学生は在学生に校舎内を案内してもらっていました。ほぼ全ての中学生が制服姿でした。

中学生向け説明会に参加した子供は「校舎内はまあまあ綺麗」「高校生は賢そう(でも某動物模試はD判定だったとか)」「剥製があった」「良い学校だと思う」などと話していました。

2023年度入試に於ける第2回希望調査における茨木高校の予定出願倍率は2.31倍と異常に高く、最終出願倍率でようやく1.51倍まで下がりました。

学校説明会に参加し、茨木高校に希望が殺到する理由がよく理解できました。

適度に充実した学校生活(天王寺ほど重くない)、国際交流や英語を重視、そして文化的な薫りが漂う校風がありました。北摂に多いとされる転勤族や教育熱心な家庭の価値観にマッチしそうです

複数校の説明会に参加すると、それぞれを比較対象できます。入学者の学力が重なり合う両校ですが、雰囲気や重視するポイントは全く違います。