大阪府が7月6日に発表した新型コロナ感染者は4,621人でした。1週間前は2,222人だったので、倍以上のペースで増加しています。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0706.pdf

これに伴い、大阪市内の学校や保育所等でも感染が拡大しています。大阪市立本庄中学校は多数の生徒が感染した事から、7月6日から7月8日まで臨時休業を行っています。

http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=j662451&frame=weblog&type=1&column_id=2045355&category_id=17498

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(7/8追記)
臨時休業期間が10日まで延長されました。

http://swa.city-osaka.ed.jp/weblog/files/j662451/doc/219896/4392131.pdf

他校でも学級閉鎖や学年閉鎖が行われている、という話を聞きます。無事に1学期を終えられるのでしょうか。

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感染拡大を招いた可能性があるイベントがあります。6月28日から30日に掛けて行われた、修学旅行です。同校は金沢方面へ向かいました。

3年生 修学旅行(1)
出発式が始まりました。晴天にも恵まれ、いよいよ修学旅スタートです。
【校内の様子】 2022-06-28 07:54 up!

http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=j662451&frame=weblog&type=1&column_id=2036620&category_id=3452

修学旅行関係の学校日記を見たところ、食事は一方向を向く、もしくは対面で距離を確保する等、一定の対策は行われていました。

ただ、この時期の北陸地方は猛暑が続いていました。現地でマスクを外す機会もあったでしょう。旅先で気分が弾み、友人同士で騒ぐ機会も多かったはずです。おまけに相部屋で就寝する際や入浴時はマスクを外さざるを得ません。

かといって、感染者が少しずつ増えてきた6月下旬の感染状況では、修学旅行を中止・延長する判断は極めて困難でした。旅行を延長したら、そのまま中止になってしまう可能性が高いです。「当然のように決行」という選択肢しかありません。

旅行後、恐らくは各学年で感染者が増え出したのでしょう。特に中学校は部活動を通じて異学年に広がります。特定の部活動から、あっという間に全校へ感染が拡大します。

大阪府内で感染者が1週間で倍増するペースで増加している以上、学校関係者の感染も同様のペースで増加するのは避けられません。しかし、学校からは危機感等はまだ感じられません。通常時の思考のままです。

短期的に強く懸念しているのは、部活動クラスターです。第6波では全国各地で部活動・運動サークルクラスターが多発しました。特に大会や練習試合等で複数校を巻き込んだクラスターが発生し、各校へ持ち帰って感染が拡大した事例は目も当てられません。

7月や8月には3年生最後の大会が行われる競技が多いです。今は最後の練習に励んでいる時期です。当然ながらマスクは外しています。感染者が紛れ込んだら、あっという間に広がってしまいます。

中には体育館を閉め切り、冷房を効かせて練習している競技もあるそうです。激しい呼気、換気不十分、密着したスポーツ、まさしく三密です。

もしも練習時に感染してしまったら、最後の大会に出場できなくなる恐れがあります。残念な結末です。

ここ1ヶ月ほど、学校からはひたすら「マスクを外すように」という要請・指示ばかりがありました。しかし、マスクを外した際に話は控える様にとの指導は不十分です。

所用で学校を訪れる度に、マスクを外した子供達に囲まれて話し掛けられます。逃げ出すわけにもいきません。進退が窮まってしまいます。

熱中症対策や通常時の活動を再開する事ばかりに注意が向かってしまい、コロナ対策が軽視されている様に感じています。

お世話になっている保育所でも、ポツリポツリと感染者が発生しています。まだ園内で感染が拡大している様子ではありませんが、保育士さんからはピリピリした雰囲気が伝わってきます。

園児の感染対策は本当に難しいです。この暑い時期にマスクを着用するのは困難です。春先は1/3ほどの園児が着用していましたが、最近は皆無です。

今一度、基本的な感染対策を改めて徹底すべき時期です。それが為されなければ、学校や保育所等でクラスターが多発するでしょう。