(3/27追記)
窓のカギから双子の指紋が検出されました。棚は窓の直下に置かれていたのでは無く、斜め下に置かれていました。棚の上から窓枠を伝い、カギを開け、左側の窓から転落した可能性が強まっています。
捜査関係者によりますと、当時、部屋の窓は鍵が閉められていたとみられていますが、窓の鍵から兄弟の指紋が検出されたことが新たにわかりました。
また、窓に取り付けられた手すりからも指紋が検出されていて、警察は兄弟が近くにある棚から手すりなどを使い、自ら鍵を開け、誤って転落した可能性が高いとみて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/495401a9e9445713d7b48d9dd873f9b99f81da6c
窓付近に置かれていた家具が高さ約80センチの棚だったことも新たに判明。捜査関係者によると、左右に2枚あるスライド式の窓のうち右側の下に置かれ、床から窓枠の下部までとほぼ同じ高さだった。窓にはストッパーが設置されていたが、右側だけで左にはなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e055906988291a434a46cfaefd9f5609cfa8e2dc
2歳児は本当に活発です。しかしながら棚の上によじ登り、窓枠を伝え、カギを開け、窓から転落するとは考えもしません。常日頃から子供の行動は注意深く見ていますが、この行動は全く予見できません。
(3/26追記)
事故当時、転落した窓のカギは施錠されていました。窓の脇には窓の下部とほぼ同じ高さの棚があり、踏み台ともなる構造だったそうです。双子は普段から活発に行動し、様々な場所に登って遊んでいたそうです。
転落したとみられる部屋の窓は床から80センチほどの高さで、その後の警察への取材で、窓の脇には窓枠とほぼ同じ高さの棚があったことが分かりました。
当時、両親は別の部屋にいて、母親は「窓のカギはかけていたが、数分間、目を離した隙に子供がいなくなっていた」などと話しているということで、警察は2人が棚をよじのぼり自ら窓のカギを開けて転落した可能性が高いとみて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5463440f06edc44d1047c7336fbb82b6c1ecc6c
捜査関係者によりますと、床から高さ80センチほどの腰高窓には、転落防止用の棒が横向きについていますが、その近くには、幼児がのぼれる形状の棚が置かれていたということです。
当時、両親は別の部屋にいて、母親は警察に「目を離したのは数分間」「活発な子たちで、普段からいろいろなところにのぼっていた」などと話しているということです。https://news.yahoo.co.jp/articles/3372d307c0354b337e0f33bbdfcbba2ec4040ce2
2歳児が窓のカギを開ける事は想像できません。室内画像で確認できるカギは小さな形状です。2歳児に開けられるとは思えません。
子供が様々な場所に登って遊ぶのは理解できます。私も何度も何度も注意したり、子供を降ろしたりした経験があります。ただ、どうしても目が行き届かない時もあります。
窓の脇には80センチほどの高さの棚があり、子供が上に上れる形式だったそうです。子供がジャングルジム代わりに遊んでいたのでしょう。
当初は窓の下部と転落防止用パイプの隙間から落下したと推測しましたが、パイプの上側から身を乗り出して転落した可能性も考えられます。むしろその方が自然です。外に身を乗り出そうとし、パイプに足が引っかかり、重たい頭から転落した構図です。
2人は共に頭蓋骨が折れていました。転落時は激しい音が聞こえたそうです。
司法解剖の結果、長男の死因は頭部損傷による脳機能障害とみられると分かったが、次男は明らかにならなかった。いずれも頭蓋骨が折れていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5406e51f7a5016adc0456a174a2de8f6979f18b
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余りにも痛ましい事故です。名古屋市中区新栄1丁目のマンション7階から双子の2歳男児が地面に転落し、搬送先の病院で死亡が確認されました。
名古屋市中区のマンションから転落死したとみられる子ども2人の身元について、愛知県警は25日、マンション7階に住む店員間部(まべ)誠也さん(28)の双子の長男登也ちゃんと次男雄也ちゃん(いずれも2)と確認し、発表した。
県警によると、2人は24日午後3時55分ごろ、名古屋市中区新栄1丁目の駐車場で血を流して倒れていたところを発見された。当時、駐車場の隣にあるマンション7階の自宅の窓は開いていたといい、県警は2人はこの窓から転落した可能性もあるとみている。
県警は25日午前、間部さん方を現場検証し、窓付近の状況を重点的に調べている。捜査関係者によると、2人の両親は当時自宅内にいたといい、母親は任意の聴取に「目を離した隙に子どもがいなくなった」という趣旨の説明をしたという。県警は当時の状況について事件と事故の両面で捜査を進めている。
現場は、名古屋市の中心地・栄地区から南東に約750メートルに位置し、ビルや店舗などが立ち並ぶ地域。駐車場の近くにいた男性によると、駐車場に子ども1人が倒れており、その後、別の子どもが上から落ちてくるところを目撃したという。
事故現場は東和マンションプリンセス瓦町です。賃貸情報に出ている間取りは2LDK(約50平方メートル)という、ごく普通のファミリータイプです。夫婦2人と未就学児2人が住むには申し分ない間取りと場所です(もう少し大きくなると手狭となりますが)。
中区新栄1丁目は名古屋市中心部たる栄地区に隣接した地域にあり、利便性は抜群です。同地区内には子育てするのに適当でない地域もありますが、マンションはそうした地域からは離れた場所にあります。
2歳児は運動能力が著しく発達する時期です。自由自在に走り回り、外遊びではジャングルジムや滑り台等も楽しみます。自宅でも椅子や机に登ろうとし、その度に降ろすのが日常茶飯事となります。
事故が起きた部屋と同一の間取りと思われる部屋の内部画像が賃貸情報サイトに掲載されています。
https://www.homes.co.jp/chintai/room/50fb81f30c93180024dc9d0d745298efdd93beb6/
画像左手、高さ約1メートル程度の場所にある窓から転落したと考えられています。この程度の高さであれば、椅子や踏み台等があれば外の覗き見ることが可能です。例えば高さ50センチ程度の椅子の登って身を乗り出したら、腰から上が屋外に出てしまいます。
そして2歳児の重量バランスは頭に偏っています。頭が重いのです。身を乗り出し、バランスを崩してしまうと、容易に頭から転落してしまいます。
双子の一方の姿が見えなくなり、もう1人は不安に感じたのかもしれません。様子を見に行き、身を乗り出し、同じ様に転落してしまったのでしょうか。
映像には転落防止用の横パイプが確認できます。窓の下部と鉄パイプの間の高さは約30センチほどでしょうか。しかし、2歳児の頭囲は50センチ程度です。頭部の直径は20センチ~25センチでしょう。パイプの間をすり抜けてしまいます。
マンションからの子供の転落死は毎年の様に発生しています。
こうした転落事故を防ぐには、窓の近くに子供が上れそうな物を置かない事に加え、窓の施錠を徹底するしかありません。しかし言うは易し、行うのが難しなのが実情です。
本件事故が起きたような窓は、人間を身を乗り出したり物を干したりするのを想定した作りではありません。予め侵入防止用の柵を設置する、窓が一定以上は開かない様な固定装具を設置する等、建設段階から物理的に対応するのが望ましいのかもしれません。
後付けできる転落防止具もあります。