(事故現場のマンション、グーグルより)

2歳男児の転落死が相次ぎます。千葉市のタワマンの次は大阪府豊中市で発生しました。

 5日午前9時45分ごろ、大阪府豊中市長興寺北3丁目の4階建てマンション敷地内で、「子どもが耳から血を流してぐったりしている」と通行人から110番通報があった。府警豊中署によると、倒れていたのはマンション4階に住む男児(2)で、搬送先の病院で死亡が確認された。

 男児の父親(37)は府警に対し、家には2人でいたといい、「子どもが寝ていると思っていたら、救急車の音が聞こえた。子どもがいなくなっていたので慌てて外に出た」と話しているという。署は男児が部屋から転落したとみて原因などを調べている。

https://digital.asahi.com/articles/ASQC54S30QC5PTIL00C.html

5日午前9時50分ごろ、大阪・豊中市長興寺北3丁目の集合住宅の敷地内で、「子どもが血を流している。ぐったりした状態だ」と通りかかった人から警察に通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、男の子が倒れているのが確認され、病院に搬送され、手当てを受けていますが、詳しい容体は分かっていないということです。
警察によりますと、病院に搬送されたのは2歳の男の子で、集合住宅の4階で両親と3人で暮らしていて、当時、部屋には父親と2人でいたということです。
父親は、救急車の音がして部屋を見たら子どもの姿がなかったという趣旨の話をしているということです。
警察は、部屋の窓が開いていたことなどから、男の子が4階の部屋から転落した可能性があるとみて、詳しく調べています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20221105/2000067980.html

お悔やみ申し上げます。

現場は服部緑地公園の西に広がる住宅街の一角です。緑地公園は目と鼻の先、そして阪急曽根駅を利用して梅田に通勤しやすい地域です。子育て世帯に人気のエリアです。

ストリートビューには西に面し、多くの荷物が置かれている出窓が確認できます。西日がきつい事もあり、荷物を日除け代わりにも利用していたのでしょう。

男児が転落したと考えられる出窓が開いている光景は、朝日新聞に掲載されています。

http://www.asahicom.jp/imgopt/img/8e9ee8b1c1/comm/AS20221105001614.jpg

内側からの様子は不動産仲介会社のウェブサイトから確認できます。事故現場(4階)と全く同じ間取りと考えられる、3階の様子が掲載されています。

https://www.homes.co.jp/archive/b-6714646/u-30513993/

床から出窓までの高さは約60センチほどでしょうか。2歳児の身長は約1メートルです。踏み台等を利用すれば、簡単に登る事が出来ます。出窓の上に置かれた荷物を取りたくて登ったのかもしれません。

出窓の施錠状態は不明です。このタイプの出窓のカギは重いので、2歳児が開けるのは難しいのでは無いかと感じています。

むしろ出窓のカギは掛かっていなかった、もしくは出窓が開きっぱなしになっていた可能性が高いでしょう。窓を開けておけば、涼しい風が流れ込んできます。開けておきたい気持ちは十分に理解できます。

いわゆる「魔の2歳児」と呼ばれるこの時期は本当に大変です。私も毎日の様に疲弊していました。何を言っても子供は聞かず、持て余した体力が動き回ります。親の方が先に体力が切れてしまいます。

事故当時は父親が別の部屋で在宅していたそうです。2歳児からは目を離せないと分かっていても、「隣の部屋だから大丈夫だろう」と気楽に考えてしまう事もあります。

ただ、現時点で事故原因は特定されていません。どのニュースも「転落」とされています。