本日3月13日からマスクの着用が「個人の判断」に委ねられる事となりました。我が家がお世話になっている保育所からも同趣旨のプリントが配布されました。
今朝の保育所はどうなっていたのでしょうか。普段と同じ時間・同じコース・同じ様子で登園しました。
園内で会った保育士や保護者(計20人ほど)は全員がマスクを着用していました。先週と全く変わらない光景でした。
保育所等はマスクを着用できない子供が多くの時間を過ごす場所です。衛生対策を重視する施設です。コロナ禍で子供の体調管理や登園基準が更に厳格化されましたが、それでも子供同士で様々な病気をうつすのを防ぐのは困難です。
しかしながら、子供を経由して保育士や保護者が体調を崩すわけにはいきません。たとえワクチン接種によって重症化を防げたとしても、感染したら仕事や家庭が回らなくなってしまいます。「重症化しない・笑顔を見たい・外国人に失礼だからノーマスクでOK」というお気持ち第一主義とは正反対の考えです。
少し心配なのは学校です。ここ数日のニュースでは「13日からマスクは個人判断で」「卒業式はノーマスクOKも」と繰り返し報じられていましたが、学校には別のルールが適用されています。実は学校は年度末まではマスク着用要請が継続します(現行通り)。
一般社会は13日から個人判断、学校は31日まで個人判断、但し卒業式(大阪市立小学校は17日・中学校は14日に実施)はノーマスクOKも、という構図です。ニュースでは個人判断や卒業式ばかりが強調されており、「学校でも13日からは個人判断となる」と勘違いする家庭もあるでしょう。
一体誰がこんな複雑なルールを設定したんだと、文句の一つや二つも言いたくなります。
大阪府「幼稚園や保育所等は今後も感染予防徹底を」
マスク関連の資料を探していた所、大阪府ウェブサイトで興味深い資料を見つけました。「子どもの保育や教育を担当されている方へ 日頃から感染予防対策を心がけましょう」とするリーフレットです。
「マスク着用の考え方」という項目があります。「・令和5年3⽉13⽇以降、個人の判断が基本となります。」という一文以外は、3月12日以前の要請内容等を踏襲しています。
【マスク着用の考え方】
・令和5年3⽉13⽇以降、個人の判断が基本となります。
・感染が⼤きく拡⼤している場合には、⼀時的に場⾯に応じた適切なマスクの着用を広く呼びかけるなど、より強い感染対策を求めることがあり得ます。
・屋内では、⼈との距離(2m以上を⽬安)が確保できて、かつ会話をほとんど⾏わない場合は、マスクを着用する必要はありません。
・屋外では、⼈との距離(2m以上を⽬安)が確保できる場合や、会話をほとんど⾏わない場合、マスクを着⽤する必要はありません。特に、夏場は熱中症予防の観点から、マスクを外すことを推奨します。
個人の判断に委ねるのであれば、マスクを着用する必要が無い状況を具体的に記す必要はないでしょう。敢えて記したという事は、これらの文章に意味があると読み取れます。
つまりは個人判断が基本となりつつも、「着用する必要がない」と明記していない状況(屋内で距離を確保できない場合等)では暗に着用を促しているという読み方です。職員からの感染拡大を防ぐと共に、職員への感染を防ぐには最低限の措置です。
ここ3年のコロナ禍にて、全国で最も多くの死者が発生したのは大阪府です。多くの未就学児や保護者も感染してしまいました。周囲でも子供が保育所や学校で感染し、そこから家庭に逆流したというパターンが多発しました。
幼稚園や保育所等でも当面は3月12日以前と同程度の感染予防策が必要、という判断があったのでしょう。
我が家は花粉症も酷いので、当面はマスク着用を継続します。子供にも着用させます。花粉症が収まり、暑い日が増えるGW明けに改めて再考する予定です。