新型コロナ第8波は北日本や東日本を中心に猛威を振るっていますが、西日本はそれほどではありません。まだ暖かくて換気がしやすいのに加え、大阪や周辺地域では大爆発した第7波によって自然免疫を獲得した人間が多い為でしょう。
しかしながら、未だ感染していない人も少なくありません。大規模な抗体検査によると、大阪府では半分強が未感染だと推測されています。
献血者のN抗体の調査の結果、26.5%、つまりおよそ4人に1人が過去に新型コロナに感染したことがあると考えられました。
都道府県別に見ると、沖縄県(46.6%)、大阪府(40.7%)、京都府(34.9%)が高く、長野県(9.0%)、徳島県(13.1%)、愛媛県(14.4%)が低いという結果でした。なお東京都は31.8%が陽性でした。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20221203-00326683
更に未成年のワクチン接種率は依然として低いままです。大阪市の12歳~17歳のワクチン3回目接種率は21.03%(12月4日現在)に過ぎません。
こうした年代の子供が集まる学校にコロナが入り込んでしまうと、ほぼコロナ禍前の活動水準を回復した児童生徒によって感染が広がってしまいます。
コロナに加えてインフルエンザ患者の増加により、大阪市立東中学校は12月6日から8日まで臨時休業を行います。
臨時学校休業のお知らせ
保護者の皆さま本日、朝の健康状況調査の結果、コロナ、インフルエンザを含む疾患による欠席者数が急増し、今後の欠席者の増加も考えられます。
つきましては、学校医とも相談した結果、生徒の感染拡大を防止するため、本日、給食後下校させ、12月6日(火)から8日(木)まで3日間、学校臨時休業の措置をとります。
本 日 給食後下校(13時過ぎになります)
休業日 12月6日(火)~8日(木)
なお、次回の登校日は、12月9日(金)平常通りとなっています。ご理解ご協力のほどをよろしくお願いいたします。http://swa.city-osaka.ed.jp/weblog/index.php?id=j552120&type=1&column_id=2209196&category_id=54
同中学校は全校臨時休業を行っているので、複数のクラス・学年で感染が広がっている事となります。日頃の学級内活動に加え、学年や学級を超えた諸活動によって広がったと考えるのが自然です。
全校休業に至らずとも、学年・学級閉鎖している学校は少なくない筈です。相当の対策を行っていても、ふとした弾みで広がってしまいます。
こうした状況で仮に黙食を解禁したら、コロナや他諸疾患が学校内で拡大するのは間違いありません。楽しい給食の時間も大切ですが、それによるリスクが大きすぎます。