H28保育所等一斉入所結果分析、地域編です。第20回は生野区を取り上げます。なお、同区に関する過去の分析記事は、「検索:生野区 分析」からご覧下さい。
分析精度の向上の為、今年から各保育所・年齢(0-2歳児)毎の「推定入所最低点」(以下「最低点」とします。)を掲載します。
入所倍率は3歳児を除いて0.9倍以下
生野区は子供の数が急激に減少している地域です。西部地区では小中学校では統廃合を伴う適正配置(5中12小から4中4小)が検討されています(詳細はこちら)。
子供の数が多かった時代に設置された保育所の一部は統廃合されましたが、多くは現在も残っています。H28一斉入所での入所倍率は0.85倍であり、市内平均1.05倍を大きく下回りました。
年齢別で見ても同様です。最も高いのは3歳児の1.05倍であり、それ以外は全て0.9倍以下でした。特定の施設に拘らなければ、ほぼ全ての児童が入所できる計算となります。
実はここ数年間における募集数と申込数はほぼ横ばいとなっています。保育所の急激な統廃合を行っていない&保育需要の高まりという要因が、結果的に均衡しているのでしょう。
やや入りにくいのは地下鉄沿線・今里筋周辺か
いつも通りに地域毎に見ていこうとしたところ、特段の違いが無いことに気づきました。最低点がやや高い保育所と高くない保育所がモザイク状に入り乱れています。
その中で入所倍率が高く、最低点が高い保育所は毎年共通しています。当てはまるのは小路保育園・東生野保育所です。入所倍率は1.5-2倍で推移しており、最低点も190-200点となっています。
両保育所は共に地下鉄鶴橋線の沿線にあります。小路駅・北巽駅の周辺には、やや入りにくい保育所が点在しています。市中心部へ通勤する共働き世帯が利用しやすいからでしょう。
また、今里筋より西側にもやや入りにくい保育所が見受けられます。天王寺・上本町周辺へ自転車で通勤できるほどに近く、かつ保育所へ入所しにくい天王寺区からの登園者が一定数いるからでしょう。東成区と似た分布です。
この地域では大阪聖和保育園・東桃谷幼児の園・南生野いちょう保育園がやや入所しにくくなっています。
それ以外の地域にある保育所の多くは、パートタイム勤務に相当する点数であっても入所できる状況となっています。定員を満たしていない保育所も少なくなく、今後も徐々に保育所が減少していくのではないでしょうか。
注意が必要なのは、区中央部にある中川保育所です。0-1歳児の定員が少ない為、0歳児最低点が200点・1歳児が201点と推定されています。生野区は公立保育所に第1希望が集まる傾向が感じられます。
コメントありがとうございます&お願い
次回以降は住吉区・西成区・東住吉区を掲載していく予定です。何とか10月第1週にできれば・・・という見通しです。リクエスト等があればコメント・問い合わせからお寄せ下さい。
同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。
ウェブサイト上にamazonリンク・サーチボックス等を掲載しています。ご家庭で使われる育児・生活用品・家電製品・消耗品等がありましたら、サイト上のamazonリンク等を経由して購入して頂ければ幸いです。
なお、平成29年度保育所等一斉入所申込書は9月16日(金)から配布、申込受付は10月3日(月)~10月17日(月)までとなっています(詳細はこちら)。
平成29年4月からの入所を希望される方は、この期間内に確実に申込手続を終えて下さい。
中川保育園の人気がやや高めなのは、病後時保育もしているからではないでしょうか。
どうせ通うなら、病気になったときに他の園に行く煩わしさを減らしたいという気持ちが反映されている様に感じます。
近隣には今年からできた病児保育園もありますし、以外と保育環境は整っているんですよね。