H28保育所等一斉入所結果分析、今年から掲載内容を若干変更します。各年齢毎の推定入所最低点を掲載します。

保育所等への入所で最も重要なのは「自分の点数で入所できるか?」という点でしょう。ざっくばらんとした情報では無く、「○○保育所のn歳児は何点まで入れたか?」という、個別具体的な数字がより必要とされます(いわゆる入所最低点)。

こうした数字は数年前までは各区役所の保育担当部署で気軽に閲覧できました。しかし、ある時期を境として、殆どの区役所で公表されない様になってしまいました。大人の事情があるのでしょう。

これにより、点数制による「入所可否の予測可能性」が蔑ろにされてしまいました。多くの方が点数を気に掛け、中には点数を加算する為に、やや無理を伴う行動を起こされる方もいます(制度上の問題は無いので、否定はしません)。

幸いな事に、大阪市は保育所毎の入所決定者の大まかな点数(10点刻み)を公開しています。そこで、大まかな点数・入所倍率・募集数等から、各保育所・年齢毎(0-2歳児)の入所最低点を推定してみました。

昨年までは「入所最低点」「入所者平均点」というざっくばらんな括りとしていました。精度は上がった・・・と思いたいです。

あくまで推定なので、実際の数字とは異なる可能性があります。正確な数字を知りたい方は、保育所のある区役所へご相談下さい(教えてもらいないケースが専らだと聞きます)。

なお、入所最低点はあくまで「入所するのに何点が必要か」という数字です。各保育所等の保育内容等を評価するものではありません。また、中間発表の数字を基にしているので、それ以降の募集人数の変更・希望変更等は加味できていません。

フルタイム共働きでも入所困難な保育所等がある

年齢別の入所最低点を推定していくと、ある一定の事実も推測されます。「フルタイム共働きでも入所困難な保育所等」の存在です。

大阪市の保育所等入所選考システムでは、フルタイム共働きは200点と評価されます。多くの保育所等・年齢では、200点あれば入所できています。

しかし、中には「200点でもほぼ入所できない」という保育所等もあります。0歳児は39保育所等、1歳児は84保育所等が該当します。

そうした保育所等の多くは市中心部にあります。地域の保育需要と比べて保育所等の定員が足りないのが大きな理由でしょう。

一方、市中心部以外の地域にある保育所もあります。駅前にあって利便性が高い、募集人数が極端に少なくて入所倍率が跳ね上がっている、園舎が新しくなった、という理由が考えられます。

特に厳しいのは、両者の要因が重複する保育所等です。中にはきょうだいが在籍していても入所できない可能性が否定できない保育所等もあります。

たとえばとある保育所(仮定)は、総定員100名に対して1歳児募集数が2名です。2名以上のきょうだい在籍児童(フルタイム共働き)が1歳児入所を希望したら、206点以下の児童が入所できる可能性は絶望的です。

各区毎の詳細情報を掲載していく予定です

今後、各区・保育所毎に詳しい情報を掲載していく予定です。まずは北区を予定しています。ざっと数字を見たところ、保育所の1-2歳児入所はフルタイムがほぼ前提という状況です。

「○○区の状況を早く知りたい」「○○保育所について詳しく」といったリクエストがありましたら、コメント欄もしくは問い合わせからお送り下さい。できる限り応じていきたいと考えています。

また、こうした情報を地図に落とし込んだ「子育て支援施設マップ」の掲載も予定しています。昨年分はこちらに掲載しています。