H28保育所等一斉入所結果分析、地域編です。第19回は東成区を取り上げます。なお、同区に関する過去の分析記事は、「検索:東成区 分析」からご覧下さい。
分析精度の向上の為、今年から各保育所・年齢(0-2歳児)毎の「推定入所最低点」(以下「最低点」とします。)を掲載します。
今里筋の東西で別世界
東成区は大阪24区で最も面積が狭い区です。未就学児はやや減少する一方、利用申込数は増加しています。結果、利用保留数・保留率は昨年よりやや増加しています。
東成区の保育所等への入所で特徴的なのは「今里筋の東西で全く異なる」という点です。全く異なる世界です。中央区・天王寺区に近い西部地域は極めて高い点数が必要な一方、東部地域は短時間勤務でも入所できる状況となっています。
西部地域は入りにくい、1歳児はフルタイムでも厳しい
地域毎に見ていきます。まずは西部地域です。大阪環状線が利用しやすいこの地域は、共働き世帯が多いのでしょうか。多くの保育所で入所するには190-200点以上が必要とされています。
0歳児は第二明の守たまつ保育園・北中本保育所・中本保育所の最低点が200点と推定されます。倍率の高さに加え、入所者の全体の平均点数も高くなっています。それ以外も190点(以上)と考えられます。
最も注意が必要なのは1歳児です。今里筋より西側にある全ての保育所で1歳児最低点は200点以上となっています。
最も厳しいのは中本保育所です。玉造駅が近く、最低点は203点と推定されます。昨年の中間発表時の入所倍率は3.33倍でした。1歳児募集数が3人と少なく、恐らくはきょうだいが在籍している児童が大半を占めるでしょう。
また、第二明の守たまつ保育園・東小橋保育所も201点と高くなっています。両保育所は鶴橋駅を利用しやすい場所にあります。フルタイム共働きでも入所できない計算となりました。
保育所等によってバラツキが生じたのは2歳児です。200点という施設がある一方、170-180点という施設もあります。施設によって募集数・申込数の違いが大きく、この様な結果になったのでしょう。入所倍率が低ければ、入所できる可能性は増します。
東部地域は入りやすい
西部地域と全く状況が異なるのは東部地域です。200点が必要な保育所・年齢は例外的で、大半の保育所等の最低点は140-180点程度と推定されます。地下鉄駅からの距離が遠く、より東へ向かうに従って最低点が低くなる傾向があります。
今里筋より東部は地下鉄駅から遠い地域もあり、通勤利便性は決して良くありません。また、更に東側は東大阪市となり、登園範囲の広がりも欠いています。未就学児も減少し続けている地域でしょう。
申込者が相対的に少ない・フルタイム共働きがしにくいという条件が重なり、入所最低点は低くなっていると考えられます。
0歳児は全ての保育所は190点以下と推定されます。東中本保育所だけは203点と例外的に高くなっていますが、募集枠3人に対して12人が第1希望としている為です。総定員が多い保育所なので、0歳児入所の多くはきょうだいが在籍している児童でしょう。
1歳児はつみき保育園が200点、それ以外は190点以下です。つみき保育園は新深江駅に近く、市中心部への通勤が可能な場所だからでしょうか。募集人数の多さもあり、同区の1歳児では最も多い32人が第1希望としていました。
2歳児は募集1人のつみき保育園が205点と高く、それ以外は180-190点です。フルタイムに準ずる勤務時間で入所できる見込みです。
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なお、平成29年度保育所等一斉入所申込書は9月16日(金)から配布、申込受付は10月3日(月)~10月17日(月)までとなっています(詳細はこちら)。
平成29年4月からの入所を希望される方は、この期間内に確実に申込手続を終えて下さい。