2学期の終わりに中学校にて進路・学期末懇談がありました。2学期中の様子に関して話をすると共に、受験校(特に私立高校)の決定や2学期通知表(仮内申?)の事前開示が行われました。
1学期に行われた定期テストと比べ、2学期の定期テストでの点数は芳しくありませんでした。子供自身も「(1学期は4だった)○○(科目名)は絶対に3へ下がると思う。提出物も全ては出していない。」と話していたぐらいです。私自身も素点で10点も下がり、学年平均と差がない科目は止むなしと考えていました。
しかしながら、懇談会で開示された内申点は予想を裏切る数字でした。1学期の内申点を大幅に上回っていました。思わず先生に「あれだけテストの点数が下がっているのに、どうして内申点が上がっているのでしょうか? 明らかにおかしい。」と訊ねてしまいました。
先生からは「3年間の学習態度やテストの点数等を見て、裁量権の範囲内で判断している。」「私立高校は実力テストの点数が大切だが、大阪府立高校の入試は内申点も重視する。」「チャレンジテストの結果等に基づいた、評定平均の範囲内で決定している。」「特段の事情がない限り、3学期の内申は変わらない。」「公立高校受験に向けて頑張って欲しい。」との話がありました。
先生は明言を避けましたが、意図は理解しました。
後日、子供からは「(同じ様な公立高校を受験する予定の生徒達は)みんな内申点が上がっていたみたい。(自分も含めて)差がないと思う。」と話していました。
同じ話を塾の先生にもぶつけたところ、さも当たり前の様に「そういうものです。近隣の他の中学校へ通う3年生も同じです。」との返事がありました。
反対に困惑するのは生徒や保護者です。内申点に差がない、学校の定期テストや実力テストの難易度は学校間で差があるのでストレートに比較できません。内申点を厳格に決定する都道府県であれば内申点に応じた受験校が見えてきますが、上限に張り付きやすい大阪では判断基準としての信頼性が揺らぎます。
学校間の学力水準によって各教科の評定に不合理な差が付く事態を防ぐべく、大阪府はチャレンジテストの結果によって評定平均の範囲を定める「府内統一ルール」を定めています。
しかしながら、高校入試で大きく影響する中学3年生の評定においては有名無実化しているのかもしれません。
こうした学力層の受験生や保護者が頼りにするのは学習塾です。塾での小テストの点数・模擬試験の点数・私立高校のコース別合否・各高校へ進学した過去の生徒との比較等から、適正な受験校が見えてくるのでしょう。
高校受験に関して、我が家は「高校は通過点。中学校とは違い、高校の授業は成績中上位層に合わせる。辛うじて合格できても、授業についていくのが大変。受験校は合格者平均を確実に上回って合格できる高校にする。」との方針を持っています。チャレンジ受験はさせません。