大阪府内の新型コロナウイルス感染者は急速に減少しています。2月18日は89人の感染が発表されました。

感染者の減少に送れる形で入院者数・重症病床使用者数も減少しています。入院者は747人、重症病床使用者は110人となりました。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/0218.pdf

兵庫県・京都府も同様に減少しています。

しかしながら、緊急事態宣言が解除されるのはまだまだ先となりそうです。政府内では「まだ継続すべき」という意見が広がっているそうです。

緊急事態宣言 政府内で“当面継続すべき”意見広がる

新型コロナウイルス対策をめぐり、政府内では、ワクチン接種を円滑に進めるためにも、感染をさらに抑え込む必要があるとして、当面、緊急事態宣言は継続すべきだという意見が広がっており、専門家の意見も踏まえて対応を検討する方針です。

全国の感染状況について、政府は、新規感染者数は減少傾向にあり、医療提供体制も徐々に改善している一方で、感染者数の減少が鈍化しており、発症した人のうち感染経路が分からない人が横ばいから増加傾向にあると分析しています。

こうした中、緊急事態宣言の扱いをめぐり、西村経済再生担当大臣は「医療機関には、新型コロナウイルスと通常医療への対応、さらにワクチン接種も各地でやってもらわなければいけないので、できるだけ負荷を下げなければいけない」と述べました。

政府内では、ワクチン接種を円滑に進めるためにも、感染をさらに抑え込む必要があるとして、当面、緊急事態宣言は継続すべきだという意見が広がっており、18日開かれる厚生労働省の専門家会合での意見も踏まえて対応を検討する方針です。

一方、ワクチンの先行接種が始まったことを受けて、菅総理大臣は、18日、東京都内の医療機関を視察する予定で、政府は、副反応を含めた情報発信に努めるなど、引き続き、より多くの人に接種してもらえる体制の整備に全力を挙げることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210218/k10012873161000.html

昨春の「前倒ししてでも解除したい」、そして今年頭の「緊急事態宣言を発出したくない」という雰囲気はどこにいってしまったのでしょうか。真逆に考え方に戸惑っています。

穿った見方をすると、聖火リレー及びオリンピック・パラリンピックを開催する為に、感染者を今の内に徹底して抑え込みたいのでしょう。

しかしながら、緊急事態宣言の延長によって学校や保育所等は非常に大きな影響を受けています。「行事の相次ぐ中止」です。

昨年12月3日に大阪府にてレッドステージが発出された際は、大阪市から「校外・園外行事は見合わせる様に」という指示がありました。

12月に予定していた諸行事は延期・中止・規模を縮小して実施等といった対応を迫られました。この時期には発表会が予定されており、保護者等の参加を一部制限して行いました。

しかし、1月には大阪府等に緊急事態宣言が発出、そして2月には3月7日までの延長となりました。大阪府ではレッドステージ・緊急事態宣言下の生活が3か月近くも続いています。

1月上旬から中旬にかけて「行事等の延長のお知らせ」といったプリントが配布されました。1月に予定されていた行事の中止、もしくは2月中旬以降に延期するといった内容でした。

しかしながら2月に緊急事態宣言が延長され、そして解除される見込みが全く立ちません。大阪府知事は解除要請に前向きですが、政府が余りに後ろ向きです。

先日に配布されたプリントには、ストレートに「行事中止のお知らせ」と記載されていました。

3月には卒業式や卒園式、そして4月の入学式や入園式に向けた諸準備もあります。職員の入れ替わりもあります。行事を行う日程を確保するのが困難という話でした。やむを得ません。

新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込む為に、強力な措置であるレッドステージや緊急事態宣言を発出するのは当然でしょう。

しかし、3か月も続くとは夢にも思いませんでした。教育や保育の現場で歪みが噴出しています。先生の管理下での外出制限は緩和して欲しいです。