ここ最近、保育所の先生と「園児の体力低下」について話をする機会がありました。
複数の先生方が「疲れたと座り込む園児が増えた」「園外散歩の距離を短くしている」「野外行事を廃止した」「園庭遊び中の時間を短縮した」「以前はn歳児クラスで挑戦していた遊びを、今はn+1歳児クラスで挑戦している」「外遊び中のケガが明らかに増えた」「園庭に設置している遊具類を、より低年齢でも利用しやすい物に入れ替えた」等と話していました。
保育中の活動は保護者からは見えません。行事や遊具類の変更は知っていましたが、まさかこうした事態が生じているとは夢にも思いませんでした。
大きな原因の一つは「コロナ禍」であるのは間違いありません。数年間に渡って様々な活動が制約を受けました。制限等が撤廃された後も、以前の様な活動にはなかなか戻りません。一度失ってしまった習慣を回復させるのは難しいです。
2023年に笹川スポーツ財団が行った調査によると、「約半数の幼児(年少~年長)が外遊びするのは週2日以内、約半数が週3日以上」「1割弱の幼児は全く外遊びをしない」「約3割の幼児は毎日外遊びをしている」と明らかになりました。
文部科学省が実施している全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果によると、小学5年生の体力はコロナ禍前より大きく低下したままです。
https://www.mext.go.jp/sports/content/20240115-spt_sseisaku02-000032954_11.pdf
恐らくは保育園児や幼稚園児の体力も同様に低下していると考えられます。
我が家は既に卒園したきょうだいと同じ様に保育園児を育てています。様々なテクノロジーの進歩(特にNHKプラス+FireTV)には助けられています。
それと同時に日常生活の中で自然と身体を動かす機会を設けようと努めています。土日は徒歩や電車移動を組み合わせて公園や広場等へ出掛ける日も多いです。夏場はなかなか遊べなかったので、代わりに秋以降はしっかりと遊んでいます。
日中の活動で体力を使うと、夜の寝付きもよくなります。屋外遊びが難しかった夏場は22時を過ぎても寝床で元気に動き回る日が多かったのですが(当然ながら怒られる)、最近は21時前後にストンと寝てしまう日が多いです。
数年前より共働き世帯は増え、親も疲れています。子供の為に充てられる時間や体力は減る一方です。加齢に伴う体力低下も深刻です。
とは言っても親が何もしなければ、子供が身体を動かす時間は減る一方です。保育所へは自動車や自転車で登降園し、土日は自宅でお菓子を食べながらテレビ等に夢中になっていたら、体力は低下するばかりです。大人も同じです。
皆さんの周囲でも「未就学児の体力低下」を見聞きしたり感じたりした事はありませんか?