4月も下旬となりました。この時期は家庭訪問を実施する学校が多いです。これ以外で担任の先生と個別に話をする機会としては、1学期末・2学期末の個人懇談があります(3学期末は無かった)。

先生は多くの児童生徒を担当しているので、家庭訪問や個人懇談に掛けられる時間は決して長くありません。一方で保護者は「あれを訊きたい、これを知っておいて欲しい」等、時間が足りないと感じる事もしばしばです。

最近の個人懇談等では事前に「我が子の取扱説明書(トリセツ)」を準備しています。本人の性格・友人関係・得手不得手等を簡単にまとめ、担任の先生にお渡ししています。

学校の先生は文書を読む速度が速いので、あっという間に読み終えてしまいます。それを踏まえた上で最近の様子を伝えて下さったり、家庭での過ごし方等を訊ねられます。初めに保護者が口頭で説明するよりも、圧倒的に早くに話が進みます。

次回の懇談等で利用するトリセツは、以前に準備した物を更新して利用しています。差分を加除するだけで済むのは、短時間で仕上げられます。

また、別の用紙には「学校へのお願いごと」も記しています。「○○が無くて困っているので購入して欲しい」「△△を持って行きたい」「××行事の予定を検討して欲しい」等が主な内容です。こちらもお渡ししています。

保護者が口頭で伝えた内容はその場限りとなってしまう事が少なくありませんが、文書で伝えた内容は管理職や各教員に情報共有され易いと感じています。「お願いごと」は校長先生にも共有されています(恐縮です)。

体感では2-3割程度の要望が通っています。学校内部の事情等が全然見えない状態でのお願いなので、十分過ぎるぐらいの割合です。

こうした文書は作成者の手元にも残ります。仮に学校で何らかのトラブル等が起きた際は、懸念等を予め学校へ伝えていたと主張する事もできます。

誰しもが経験することですが、口頭で伝えると「言った言わない」になりがちです。特に関係者が多く、忙しい学校では尚更です。文章で伝える事により、こちらが伝えたい内容を正確に伝えられます。先生も後から再度読み直せます。

家庭訪問や個人懇談の時間をより有益な物とする為にも、「トリセツ」を是非作ってみて下さい。形式は自由です。