滋賀県大津市で散歩中だった保育園児2人が亡くなった事故から、早くも2週間あまりが過ぎました。
全国各地の保育所等は、それぞれの散歩コースの安全性を見直している最中でしょう。
では、どういった場所で多くの交通事故が発生しているのでしょうか。経験則で検討が付く道もあるでしょうが、客観性や具体的な数字に欠けます。
便利なツールをご紹介します。AIG損害保険会社が提供している「あんぜんmyマップ」です。
「あんぜんmyマップ」は、パソコン、タブレット、スマートフォンからアクセスし、PTAや先生、保護者が子どもと一緒に、交通事故発生リスクの高い危険エリアを確認することができます。子ども自身が事前に危険なエリアを認識し、日頃から注意を払うことで、交通事故を未然に防ぐことに貢献するためのツールです。
「あんぜんmyマップ」には、3年分の日本全国の交通事故発生データ※があらかじめ組み込まれており、危険度を色別で表示することで、地域における危険エリアをひと目で確認できるようになっています。さらに保護者や先生が普段の生活の中で、子どもにとって危険だと感じた場所を「何がどう危ないのか?」というコメントを付けて投稿する機能もあり、地域全体で交通安全のための地図を作り上げていくことができます。
過去3年間の交通事故データ、事故種別・年齢層別がマッピングされています。
フリーワード検索・住所リスト検索・駅リスト検索から、任意の地域の事故発生状況を知る事が出来ます。
一例として、大阪市西区役所付近を見てみます。
西長堀駅直上の鰹座橋交差点付近や白髪橋交差点の南部にて、人や自転車が巻き込まれる交通事故が多発しているのが分かります。
また、事故アイコンをクリックすると、その場所で発生した事故種別や被害者の年齢が表示されます。
鰹座橋交差点付近のアイコンをクリックしたところ、ここから半径50メートル以内では自転車対車両の事故が頻発していると表示されました。子どもが事故に巻き込まれたケースも少なくありません。
試しに居住地付近の地図を見たところ、幹線道路沿いの歩道や交差点で事故が多発していました。特に多数の子どもが行き交う場所が顕著です。
また、大津の事故現場を調べたところ、事故が起きた交差点では人や自転車が巻き込まれる事故は発生していませんでした。
交通量が非常に多い道路ですが、歩行者等を巻き込む事故は少なかったと読み取れます。
保育所等に限らず、幼稚園や学校、日々のお出掛けでも重宝しそうです。