保育無償化で利用者増加見込・父親の育児参加増・未だ育児主体は母親(大阪市こども・子育て支援に関するニーズ調査より)の続きです。

保育無償化で利用者増加見込・父親の育児参加増・未だ育児主体は母親(大阪市こども・子育て支援に関するニーズ調査より)

病児保育ニーズは弱い

病児保育を利用したいと考えている保護者は4割弱に留まっています。利用したいと思わない主な理由は「家族以外にみてもらうのは不安」「父母が仕事を休んで対応できる」「病児は家族が看るべき」「利用料が高い」です。

利用料金云々では無く、「病児保育を利用する必要が無い」と考えている保護者が多いのが特徴的です。補助等を拡充しても、利用者が増える見込みが少ないと考えられます。

こども誰でも通園制度は上限利用希望者が圧倒的多数


対照的に利用ニーズが極めて強いのは「こども誰でも通園制度」です。約7割弱の世帯が「(上限たる)月10時間の範囲で利用したい」と回答しています。

月2回定期的に利用したい方の多くが希望する利用時間帯が「5時間」なのは、月2回x5時間=10時間から逆算した結果です。週1回定期的に利用したい方の希望が「2時間30分」に集中しているのと同じです。

こうしたニーズは待機児童問題、更には大阪市が導入を予定している「保育完全無償化」とバッティングします。保育無償化によって入所希望者が激増すると、「こども誰でも通園制度」へ対応するマンパワーを減じてしまいます。

「子供の遊び場」が不十分

大阪市内で子育てする上で不満な点の一つが「子供の遊び場」です。公園は狭く、遊具も不十分です。歴代区長や地域関係者に何度も「もっと充実して欲しい」とお願いしていますが、「難しい」との回答ばかりでした。

雨の日に遊べる場所がないのは諦めました。大阪は大型商業施設や地下空間が充実しているので、その中で子供が過ごしやすい場所に出掛ける機会が増えました。こうした場所ならば、子供のオムツを替える場所も確保されています。

自然にふれあう場所や遊具が充実した大きな公園等で遊びたい場合は、大阪市外の大型公園へ電車で出掛けています。残念ながら、大阪市と近隣自治体では公園の充実度に雲泥の差があります。大阪市に期待するのは諦めました。

「子育てが辛い」割合がやや減少

前回調査と比べ、「子育てがつらいと感じない」とする割合が増加しています。この5年で様々な育児支援制度が充実し、国を挙げて「少子化対策を」「育児支援を」と打ち出している事が一因でしょう。

10年ほど前と比べても、子供や子育て世帯に対する「風当たり」が弱くなった様に感じています。子供と一緒に外出しても不便に感じる点が減りました。また、子供に関して心ない事を言われても、即座に反論する度胸も身につきました。

経済的支援の拡充・外出環境の充実を望む声が多数

子育ては本当にお金が掛かります。ただ、ずっと多額の支出が続くわけではありません。

あくまで我が家の場合となりますが、初めのピークは0-2歳児でした。高額の保育料やオムツや衣類等の消耗品が嵩みました。ただ、必要な金額と期間が見えているのが救いでした。

3歳児以降は支出が減っていきます。保育料が下がります。オムツも買わなくなります。小学校入学時に様々な物を購入しましたが、単発での支出なので大きな問題となりません。

第2のピークは中学生以降です。学校外教育費(塾や習い事)・部活動に関する費用(道具代等)・食費(本当によく食べる)・被服費(何かと高い、靴がすぐに消耗する)が重いです。毎月の様に相当額の支出を要し、家計を圧迫しています。

仮に育児休業給付等が更に充実しても、その多くは「貯金」に回るでしょう。であれば、中学生以降の子供を育てている家庭への経済的支援を充実させる方が適当です。

また、経済的援助の拡充を除く声は前回調査より大きくなっています。物価高等により、子育て世帯の経済状況が悪化したとも考えられます。物価が高くなっても、子供が生活する上で必要な費用は削れません。

バリアフリー化や屋外施設の整備を求める声も強いです。バリアフリー化はここ10年で見違える程に充実しました。が、屋外施設は手つかずです。

天王寺公園や大阪城公園といった大型公園は子供を遊ばせやすくなりましたが、身近な児童公園は草が生い茂っています。遊具も錆びています。手入れが不十分な公園に子供は近寄らず、劣化に拍車を掛けています。