2024年度保育所等一斉入所申込状況分析、第6回は淀川区です

※10月末に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。



昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。

2歳児・3歳児倍率は市内2位

淀川区の申込数は932人(昨年より58人増)、募集数は813人(同52人減)となりました。申込増・募集減だったので、入所倍率は1.15倍(同0.14倍増)へと上昇しました。淀川区は区北部で再開発が盛んに行われており、子育て世帯の流入も続いています。

全年齢で入所倍率が上昇しました。特に2歳児(1.45倍→1.67倍)が顕著です。淀川区は募集減以上に申込増が大きな影響を与えています。

比較的入所しやすい区が多い0歳児ですが、淀川区は0.8倍と低くない数字です。第1希望倍率が2倍以上となっている保育所等も複数あります。第1希望で決まらなかった場合、第2希望以下でも思う様に決まらないケースもあります。

一方で中には入所倍率が急激に下がっている保育所等もあります。愛光保育園(募集数が3倍に)・新東三国保育園(第1希望が半減)・まことよどがわ保育園(第1希望が1/3に、1歳児枠に振り替えられれば・・・・)・よどがわ愛育保育園(入所倍率が1/4に)が代表例です。第1希望をこうした保育所等へ変更する方もいるでしょう。

1歳児は他区と比べて多くの保育所等に第1希望が分散しています。入所倍率が3倍を越えたのは、ふたばこども保育園(3.5倍、優先枠あり)・塚本くすのき保育園(3.09倍)・東三国かいせい保育園(4.33倍)・まことよどがわ保育園(7倍)・ぬくもりのおうち保育木川東園(小規模/3倍)です。

一方で2倍台の保育所等が非常に多くなっており、フルタイム共働きでも入所できる/できないケースと二分されるでしょう。世帯収入で判定される場合もありそうです。

0歳児と同様に気掛かりな保育所等もあります。明の守みくに園は昨年の1歳児募集が6人でしたが、今年は0人となっています。0歳児募集も急減しています。募集数を維持できない、何らかの事情等があったのでしょうか。

他にも募集予定数が昨年より大幅増・大幅減している保育所等が少なくありません。他区とは違う動きです。

淀川区の課題は2歳児(1.67倍)と3歳児(1,76倍)です。いずれも入所倍率は市内2位です。どの区も2歳児・3歳児募集を行う保育所等は限られており、そこに申込が集中する構図です。

2歳児入所に必要な点数と推測するのは本当に難しいです。ただ、やはり入所倍率が高いほど入所するのに高い点数が必要となる図式は同じです。

とりわけ厳しいのはポラリスこども園(6.67倍)・十三保育園(4.33倍、優先枠あり)・博愛社こども園(3.25倍、優先枠あり)・みくにひじり保育園(3.5倍)・クオリスキッズ三国本町保育園(募集予定無し)・明の守みくに園(募集予定なし)です。

これらの保育所等は第1希望者が募集数を大幅に上回っています。募集予定が無い保育所等に多くの第1希望が集まっている園もあります。

3歳児も同様です。募集予定数が少ない保育所等に第1希望が殺到しているケースが目立ちます。地域型保育事業の卒園児が混じっている事もあり、これらに入所するには相当高い点数が必要となります。

ただ、一般論となりますが、保育所では3歳児クラスへ進級する際に幼稚園へ転出する園児が一定数発生します。我が家がお世話になっている保育所では概ね1割程度です。

こうした理由によって発生する募集枠は、中間発表の数字には反映されていないのが専らです。募集予定数が0人もしくは若干数であっても、より多くの希望者が内定するのが一般的です。

これらを踏まえると、淀川区で最も厳しいのは2歳児だと推測できます。半数近くが入所できない見通しです。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。

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