2022年度保育所等一斉入所申込状況分析、第5回は淀川区です。
※10月27日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。
昨年より入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、優先枠申込者が存在する箇所は緑で表示しています。
淀川区は全年齢で申込数・募集数が減少しました。前者は少子化や大型マンション竣工の一段落、後者は新設された保育所が無かった事が影響しています。
特に大きな要因は1歳児申込数と2歳児募集数です。どちらも大きく減少しています。
結果として1歳児はやや入りやすくなりましたが、2歳児は急激に難しくなりました。が、入所倍率が1倍を大きく超える1-2歳児では、多くの保留者が発生する見通しです。
0歳児はふたば未来園・愛光保育園・三国保育所・みくにひじり保育園・ひじり幼稚園/ひじり保育園・クオリスキッズ三国本町保育園・塚本駅前にこにこ保育園きぼうの第1希望倍率が2倍を超えています。
こうした保育所等では先にきょうだい加点がある児童の入所が内定し、残り少ない募集枠にフルタイム共働き世帯が並ぶのが専らです。
ただ、区全体の0歳児入所倍率は0.86倍と抑制されているので、多くの保留児童が発生するのは避けられそうです。
大違いなのは1-2歳児です。1歳児入所倍率は1.41倍、2歳児は1.48倍です。両年齢とも、3人に1人が保留となってしまう計算です。
1歳児は一部の保育所等に申込者が殺到しています。ふたばこども保育園(9倍、優先枠あり)・新東三国保育園(4.33倍)・塚本くすのき保育園(3倍、優先枠あり)・ひじり幼稚園/ひじり保育園(5.25倍)・クオリスキッズ三国本町保育園(6倍)・あい保育園西三国(4倍)・ほっぺるランド新高(3倍)・明の守みくに園(8倍)・まことよどがわ保育園(3.83倍、優先枠あり)・かいせいプチ保育園東三国園(3倍)です。
こうした保育所等は、何らかの加点がなければ入所するのは困難でしょう。第2希望以下に記入しても、入所するのは絶望的です。
優先枠を除いた実質的な募集数が1-2人という保育所等もあります。きょうだい加点があっても入所できない恐れがあります。
2歳児はより一層に一部の保育所等に集中しています。中でもふたばこども保育園(5倍)・博愛社こども園(8倍)・みくにひじり保育園(5倍)・ほっぺるランドにいたかみなみ(2.5倍、優先枠あり)は著しい高倍率です。
また、募集予定がない保育所等を第1希望としている方も少なくありません。
2歳児はきょうだい加点がある申込者が殆どいない筈(0-1歳児で入所する為)です。が、この倍率ともなると、一定以上の点数が必要となるでしょう。
他区ほどの激戦ではないのは3歳児です。入所倍率は0.87倍なので、理論上は全ての申込者がどこかの保育所等へ入所できる計算となります。
これは3歳児募集数が97人と多い(市内3位)のが主たる要因です。淀川区は地域型保育事業より保育所等の新設に注力していました。
更に3歳児は幼稚園進級や転居等で募集数が追加されやすい年齢なので、実倍率はもう少し下がるでしょう。
ただ、第1希望が一部の保育所等へ集中しているのは他の年齢と同じです。第1希望で決まらず、第2希望や第3希望で決まる方が相当数に上ります。
今後の予定&運営支援のお願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容は2022申込分析、昨年の内容は2021申込分析からご覧下さい。
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次回は港区・平野区・城東区・住吉区等をお届けする予定です(順序は前後するかもしれません)。
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