2023年度保育所等一斉入所申込状況分析、第6回は淀川区です

※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用者が存在する箇所は緑で表示しています。

1-3歳児は慎重に

新大阪駅周辺地区の再開発等に伴い、淀川区には多くのファミリー層が流入しました。ただ、ここ数年は大型新築マンションの竣工が一段落し、少しずつ申込数も減少しています。

そうした区であっても、依然として1-3歳児の入所は厳しい状況となっています。1歳児倍率は1.37倍、2歳児は1,45倍、そして3歳児は1.79倍です。

他区と同じく、淀川区でも第1希望は6年保育を行う保育所等に集中しています。それは0歳児も同じです。小学校入学まで迷い続けられる保育所等へ入所し、数年後には下の子もきょうだい加点を得て入所させたいのは合理的な考えです。

ただ、区内の0歳児倍率は0.74倍に留まっている事から、たとえ第1希望に入所できなくても第2希望に記入した6年保育を行う保育所等へ入所できる可能性は極めて高いです。計算上、全ての0歳児が6年保育を行う保育所等へ入所できます。

状況が大いに異なるのは1歳児です。入所倍率が1.37倍と高く、特に6年保育を行う保育所等は高倍率です。中でもポラリスこども園・十三保育園・新東三国保育園・塚本くすのき保育園・博愛社こども園・ひじり幼稚園/ひじり保育園・まことよどがわ保育園・うれしい保育園東三国は3倍を超えています。

これらは募集枠の多くをきょうだい加点がある児童や5-7点の加点がある児童が占めます。加点が無い児童が入所できる可能性は限定的です。希望の強さが同程度の保育所等があるのでしたら、希望変更を勧めたいです。

理由は分かりませんが、ぬくもりのおうち保育木川東園(地域型保育事業)も高倍率です。その他の地域型保育事業も第2希望以下で多くの方が記入していると推測できます。

より倍率が高いのは2歳児です。1.45倍です。2歳児入所の難点は「募集枠を設定していない保育所等が多い事」です。0-1歳児はほぼ全ての保育所等が募集しますが、2歳児は概ね半数程度の保育所等に限られます。

申込時点では募集予定数が分からない事もあり、募集予定が無い保育所等を第1希望としている児童も少なくありません。退所者の発生等に伴って募集を行う事もありますが、これを前提とはできません。第1希望を変更し、周辺他園は更に倍率が高くなります。

中間発表時点でポラリスこども園・十三保育園・博愛社こども園が4倍を超えています。募集予定枠が若干名となっており、募集予定が無い保育所等からの希望変更も考えられます。加点がなければ厳しいでしょう。

更に厳しいのは3歳児です。1.79倍です。注意が必要なのは十三保育園と博愛社こども園です。募集予定は各1人に対し、保育士等優先枠の利用者が申し込んでいます。募集数が増えない限り、どれだけ点数が高くても内定しません。

これ以上に優先されるのは連携施設からの卒園児です。連携施設からの利用調整>保育士等優先枠>その他という順で調整が行われる為です。

最も厳しいのは3歳児から新たに保育所等を利用する方です。卒園児加点(6点)がなく、シビアな状況に置かれます。幼稚園やこども園1号認定も視野に入れる必要があります。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。

「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。現在も体調不良が続いています。お時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

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