チンパンジー(天王寺動物園ウェブサイトより)
天王寺動物園でメスのチンパンジーが獣医を噛み、檻から脱走しました。園内を捜索した所、高い木の上に捕まっているが確認され、麻酔銃で眠らせ、木から落下した所を捕獲しました。動物園は終日臨時休業となっています。
【速報中】
チンパンジーが脱走しました大阪 天王寺動物園は臨時休業し、現在捕獲作業を進めています
NHKの映像では、園内の木の上にいる姿が確認できますhttps://t.co/BUaXgdbHIM#nhk_video pic.twitter.com/ozhd4xjAEv
— NHK大阪ニュース (@nhk_bknews) October 17, 2023
17日午前、大阪・天王寺区の動物園でチンパンジー1頭がおりから逃げ出しました。
園内にいるということで、動物園は臨時休園し、職員などが捕獲作業にあたっています。大阪の天王寺動物園などによりますと、17日午前10時すぎ、動物園で飼育しているメスのチンパンジー1頭がおりから逃げ出しました。
消防によりますと、40代の獣医師が顔をかまれてけがをしたということです。
動物園は午前9時半に開園していましたが、来園者を外に出し、午前10時半すぎには臨時休園しました。
チンパンジーは、園内にいるということで、職員などが捕獲作業にあたっています。
NHKのヘリコプターの映像では、園内の木の上にいる様子が確認できましたが、大阪市によりますと、午前11時前に麻酔銃があたったということです。
チンパンジーは、飼育舎の老朽化にともなうリニューアル工事のため、仮の飼育舎にいたということで、動物園などが逃げ出した原因を調べています。
天王寺動物園では、16年前の2007年にもチンパンジーが逃げ出す騒ぎが起きています。
このときは、メスのチンパンジーが健康診断で獣医師が目を離したすきに鍵の掛かっていなかった飼育舎から逃げ出し、ホッキョクグマの展示施設の敷地に入り込んだということで、職員が麻酔銃を使って捕獲しています。
大阪の天王寺動物園で17日、おりから脱走していたチンパンジーが木から落下。
午後1時半過ぎ、20人ほどの作業員に捕獲された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/847f8f71b163220e9e56641424f23cfb6d3b6be5
【速報】チンパンジーの捕獲について
2023.10.17
本日、天王寺動物園内においてチンパンジー逸走しておりましたが、13時32分チンパンジー捕獲しました。
チンパンジーを園内で捕獲でき、獣医を除いてはけが人がいなかったのが不幸中の幸いです。
2020年4月の時点で天王寺動物園には6頭のチンパンジーが飼育されています。
天王寺動物園(大阪府大阪市)
チンパンジー6人:
プテリ(メス、1982年12月シンガポール動物園生まれ→1993年天王寺へ)、
リッキー(オス、1983年2月日本平動物園生まれ→1985年天王寺へ)、
ミナミ(メス、1984年8月日本モンキーセンター生まれ→1986年天王寺へ)、
ミツコ(メス、1988年4月シンガポール動物園生まれ→1993年天王寺へ)、
レックス(オス、1992年12月シンガポール動物園生まれ→1993年天王寺へ)、
レモン(メス、2003年10月生まれ、父レックス・母アップル)。
「またか」「天王寺動物園は何かおかしい」というのが本音です。同動物園は様々なトラブルが続いています。幾つかは当ウェブサイトでも取り上げました。
・【11/5更新】天王寺動物園で行方不明のカワセミ・アシカ発見!、コアラ譲渡、シマウマ事故死、アムールトラ急死、何が起きているのか?
・【ニュース】天王寺動物園…コアラ等を補充せず&1/9夜7時半のNHK関西で特集番組
これ以外にも毎年の様に何らかのトラブルが起きています。これほどまでに頻発している動物園を他に知りません。
以前に何度か子供と一緒に出かけた事があるのですが、設備の古さや動物の見にくさ(距離が遠い)と強く感じました。その後は少し時間が掛かっても他の動物園へ出掛ける様になりました。
一つ一つの出来事はケアレスミスかもしれませんが、そうしたミスが頻発する構造的な問題が同動物園にはあるとしか考えられません。
同動物園は大阪市の直営ではありません。令和3年に地方独立行政法人化されました。
人材配置や雇用の面でメリットがある一方、飼育現場に重い負担が掛かっていなかったでしょうか。「チンパンジーが可哀想」で済ませるのでは無く、同動物園が今後も天王寺であり続ける為の方法を考えてもらいたいです。