大阪市は居住学区以外の小中学校にも進学できる「学校選択制」を採用しています。多くの区でこれに関する案内や各学校の特色等をまとめた冊子が公表されています。

これらは各区のウェブサイトを学校選択学校案内というキーワードで調べると見つけられます。また新1年生の家庭には区役所から郵送で届けられます。

冊子には様々な情報が掲載されています。真っ先に目に入るのは全国学力・学習状況調査や全国体力・運動能力の結果でしょう。ただ、これらは学校の方針や先生方の努力等より、むしろ地域の状況を反映した側面が強い物です。

小学校の様子については様々な口コミ情報を得られます。また、保育所や幼稚園で一緒になる家庭から話を聞く事もできます。学校の教育方針等よりも、自宅からの距離や仲が良い友人知人の進学先といった面を重視する家庭が多いと感じています。

選択が難しいのはむしろ中学校です。中学受験や高校受験とも関係します。

大阪市立中学校の学校案内で特徴的なのは、過去3年分の卒業生の進路が掲載されている点です。高校だと進学した大学等が公表されているのが専らですが、公立中学校ではなかなか見かけません。

これを見ると、各中学校から主にどの様な高校へ進学しているか、公私比率はどうなっているか、そして文理学科へ進学するのに必要なテストの順位が概ね見えてきます。

大阪市立北陵中学校の案内冊子を例に挙げて紹介します。同校の全国学力・学習状況調査(学力テスト)の結果は大阪市内で最も高い部類に位置しています。

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卒業後の進路はこの様になっています。

親世代が学生だった頃には全く知らない名前も多いです。

この数字を基に試算(人数表記がない学校は1人と仮定)したところ、ここ3年間で公立高校へ進学したのは190人・私立高校は163人となりました(卒業生総数388人に対して、集計された値は353人)。公立高校の方が若干多い(約54%)のですが、大阪府内全体の公私比率(概ね65:35)とは大きな乖離があります。

また、文理学科に進学したのは3年間で57人でした。別に灘高校へ1人が進学しています。同中学校から文理学科へ進学するには学年順位20位が一定のラインだと読み取れます。

なお、文理学科への進学率が15%に迫る中学校は、大阪市内では非常に珍しいです。3年間で北野高校合格者が14人というのは異常な数字です。

掲載されていない情報にも注意が必要です。学校で実施されている部活動を掲載している学校は一部に限ります。実は大阪市内の各中学校で実施している部活動は各校によって大きな違いがあります。

人数にも注意が必要です。集団競技なのに試合に必要な部員数を確保できていなかったり、反対に部員数が多すぎて活動しにくい部もあります。

中学校へ入学して気づかされたのですが、多くの中学生にとって部活動は学校生活で大きな割合を占めます。不本意な部活動選択をしてしまうと、中学校生活が色褪せてしまいます。

部活動の種別や活動内容等については、各学校で行われる学校見学に参加するのが一番です。また、小学生本人も見たいのであれば、個別にアポイントを取って土曜に見学する事も可能でしょう。

小学校は6年間、中学校は3年間を過ごします。学生生活をどこで経験するのかは非常に重要です。更には私立・国立学校を受験するという選択肢もあります。今の時代の保護者は大変です。選択肢が多すぎます。