2026年度保育所等一斉入所申込状況分析、第12回は中央区です。
※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。
中央区は旧東区と旧南区が合併して出来た区です。保育所等への申込でも旧区毎の違いがあります。
最も申込が多くて保育所等が不足しているのは、上町台地や谷町筋を中心とする旧東区東部地域です。2026年度一斉入所でもゆめ中央保育園・ぴっころきっず谷町園・谷町中央保育園等は異様な高倍率となっています。
船場地域を中心とする旧東区西部も保育所等が足りていません。ただ、申込者も少なく、東部地域よりは入所しやすい傾向があります。
心斎橋・日本橋・島之内に代表される旧南区は、保育所等への申込は少なめです。入所倍率も低い保育所等が多いです。
また、中央区は地域型保育事業が非常に多い区です。多くの第1希望は6年保育を行う施設に集中しますが、一部で特色ある保育を行っていたり、保育内容を詳しくウェブで発信している地域型保育事業には募集数を上回る申込があります。
0歳児の入所倍率は市平均を下回っていますが、1歳児は概ね市平均、2歳児は上回っています。
結果として0歳児は一部の保育所等に第1希望は集中していますが、第2希望以下で6年保育を行う保育所等や地域型保育事業へも入所できるでしょう。入所倍率が低く、2次調整でも多くの募集枠が入所者を募る計算です。
1歳児は非常に厳しいです。一部の保育所等に第1希望が殺到しています。旧東区東部は募集数の4倍以上の申込がある保育所等も少なくありません。きょうだい加点や認可外加点がある児童で充足してしまうでしょう。
特に大きく影響すると考えているのは谷町中央保育園です。2025年度での1歳児募集数は5人でしたが、今年は1人となっています。きょうだい加点に何らかの加点(単身赴任等)が必要となるでしょう。
1歳児入所倍率が極めて高い旧東区東部地域では、第2希望で決定する可能性は低いです。同じ点数で第1希望として申し込んだ方が優先されるからです。
ただ、この地域は認可外保育施設や企業主導型保育が多いのが救いです。同一地域内で保育の場を見つけやすいです。
2歳児も非常に厳しいです。1歳児での一斉入所で希望した保育所等へ入所出来なかった方が再び申し込んだり、ここ1年の間に転入した方が申し込んでいるのでしょうか。
募集予定数が若干名のみという保育所等が大半を占め、募集予定がない保育所等も少なくありません。きょうだい加点があると推測される申込もあり、入所するのに必要な点数は高止まりしていると考えています。
中央区で特徴的なのは「保育士等優先枠を利用した申込みの少なさ」です。優先枠の利用を示す緑掛けした部分が殆どありません。中央区に在住して保育士として勤務しようとしている方の少なさを物語っています。
なお、本町敬愛保育園の緑掛けはマンション居住者の優先利用を表しています。1歳児優先枠は募集数と同数、0歳児・2歳児優先枠は募集枠を上回る申込がありました。非優先枠で申し込んでも入所出来ません。事実上、居住者専用保育所となっています。
今後の予定&運営支援のお願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。次回は住吉区を予定しています。
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