札幌梅香幼稚園の園長が暴言→殆どの教員･事務職員（計8人）が退職、園児･保護者困惑

札幌梅香幼稚園（札幌市南区）の園長の暴言により、ほぼ全ての教職員が退職しました。園は正常な運営が出来ず、残された園児や保護者は困惑しています。

札幌市の私立の幼稚園で、教職員ら８人が一斉に退職していたことが分かりました。

保護者に知らされたのは退職の前日とあって、園児の預け先などを巡って混乱が広がっています。

保護者ら「このまま通わせ続けていてもいいのか…」「転園は子どももすごく不安だと思う…助けて」

（園長）「この度は私の管理不行き届きのために、いろんな皆さんに心配をかけて大変申し訳ないと思っています。退職届は理由はちゃんと細かく書いてくれた人は誰もいなかった」

（保護者）「１１月４日以降の保育体制がどうなるか知りたいんですけども」

（保護者）「何名が退職されて新規で採用されたのは何名ですか」

説明会を開いたのは札幌市南区の札幌梅香幼稚園です。

こちらの園で起きた問題がー

『職員の一斉退職』

保護者側の説明などによりますと、１０月３１日付でこの幼稚園の教職員７人と事務員１人が一斉に退職したということです。

原因は「園長の暴言」などとしていますが、園長は取材に対し「そういう発言はない。納得できない」などと回答しています。

その影響を受けているのが保護者です。

説明会に出席した人はー

（保護者）「今回のことになった経緯を説明してくれと言っても『僕は分からない』『いつの間にかこうなった』。このままここに通わせ続けていてもいいのかどうか。それだけですね。親として」

職員の一斉退職を保護者が知らされたのは、なんと退職の前日。（以下省略）

https://news.yahoo.co.jp/articles/9eb5696fa51fbc573d91d8d1cd1e287fbf6e9efc

札幌梅香幼稚園（園長：山上啓治氏）は北海道札幌市南区藤野２条７丁目１４−１にあります。札幌駅からやや離れた、谷間を切り開いた住宅街にあります。熊出没を警戒しているエリアです。

同園を運営しているのは学校法人啓朋学園（理事長：山上啓治氏）です。園と同じ場所に本部があります。

教職員が一斉退職に至った原因は「園長の暴言」とされています。ただ、現時点では具体的な暴言の内容は明らかになっていません。

このニュースを聞いた方の中には、「計8人の退職であれば残った教職員で運営を継続できるのではないか。」と考える方もいるかもしれません。しかし、8人の退職は同園に致命的な影響を与えています。

札幌市私立幼稚園連合会のページに同園の定員や職員数が掲載されています。認可定員150人に対して在籍園児数は31人しかいません。札幌市中心部から離れた場所にあり、かつ子育て世帯は幼稚園より保育所等を選択する傾向が強まっている事から、園児が休息に減少しているのでしょう。

そして職員数は10人（掲載されている人数を合算すると11人）しかいません。

https://www.s-youchien.or.jp/kindergarten/p0096.htm

退職したのは教職員7人と事務1人です。上記の職員構成に当てはめると、全ての教員と事務職員が退職したと推測できます。

残されたのは園長ほか若干名だけです。この人数では幼稚園としての活動を行うのは不可能です。園児の受入もできません。保護者や園児が登園したくても、受入を拒否せざるを得ない状況です。

幼稚園は新たな職員を採用する予定としていますが、短期間でこれだけの人数を充足するのは困難です。また、こうした暴言を吐く園長の下で働きたいと思う人は少ないでしょう。

同園を利用している子育て世帯には大きな負担が掛かります。説明会に出席したとある保護者は、「今回のことになった経緯を説明してくれても「僕は分からない。いつの間にかこうなった。」　このままここに通せ続けててもいいのかどうか。」と困惑しています。

運営を再開するのを待てず、他園へ転園する動きも加速するでしょう。周辺には他の幼稚園や保育所等もあります。一般的に保育所等は定員を充足している施設が多いでしょうが、幼稚園は余裕がある施設もある筈です。

以前から園児の受入に苦戦し、殆どの教職員が退職した幼稚園を建て直すのは困難です。札幌市は教職員を派遣して園を再開するよりも、他園への転園を積極的に調整するのではないでしょうか。集団転園という選択肢も考えられます。

唐突な事態に直面した子育て世帯には大きな負担が掛かります。仮に上手く転園できたとしても、子供が新しい環境に慣れるまで時間が掛かります。今より登園時間は長くなる家庭が多いでしょう。転園に要する費用を同園に負担して欲しいぐらいです。