「偶然の一致」とは考えにくい出来事です。

広島県尾道市にある地域型保育事業「がんばるーもも保育園」が火災で全焼しました。実は同園は3年前にも火災で焼失していました。

 14日午前5時45分ごろ、尾道市向東町の小規模保育所「がんばるーもも」付近から出火し、平屋の保育施設と事務所、隣接する2階建ての空き家計延べ約230平方メートルを全焼し、約3時間15分後に鎮火した。尾道市消防局によるとけが人はいない。

 同保育所では2020年10月の未明にも園舎を全焼する火事があり、昨年4月に新しい施設で保育を再開したばかりだった。運営する社会福祉法人杉の子会(同町)の高野恒雄理事長は「再建を含め、今は何も考えられない」と憔悴(しょうすい)していた。

 現場は市向島支所の東約2・8キロの住宅地。近くの主婦(83)は「近所の人の火事だ、という声で起きた。炎が上がっていて怖かった」と声を震わせた。

https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/259362

同園は本州から海を隔てた向島にあります。海まで約300メートルの場所にあり、自然に囲まれた園です。

全焼前、昨年2月時点の映像はこちらです。

実は同園は3年前にも火災で全焼しました。火災前の映像も残っています。

一戸建て住宅を改装したのでしょうか。新しい園舎より大きく見えます。

保育所等で火災が発生するのは極めて稀です。火を使うのは調理室等に限られており、暖房器具等を使う機会が多い夜間は無人となります。昨年5月に全焼したいなべ市立笠間保育園は極めて珍しい事例でした。

【ニュース・5/13追記】いなべ市立笠間保育園(三重県)が全焼、前日に七輪を使用

極めて稀な出来事が同じ施設で2度も起こるとは考えにくいです。何らかの事件性を疑うのは当然です。

園関係者のショックは大きい筈です。特に通い慣れていた保育施設が無くなってしまった、園児の心痛は計り知れません。また、保育の場が無くなってしまった保護者は、日々の仕事もままなりません。今春からの入所を予定していた方も計画が白紙になってしまいました。