虐待事件が後を絶ちません。

福岡県飯塚市で1歳男児に執拗な暴行を繰り返した疑いで、母親と内縁の夫が逮捕されました。

1歳男児の顔を蹴るなど虐待の疑い 母親と内縁の夫逮捕

飯塚市で、1歳の男の子をベビーカーに乗せたまま顔を蹴るなどの暴行を加えたとして、母親と内縁の夫が逮捕されました。
男の子は以前も医師の診断を受けた際、体に傷があったことがわかっていて、警察は虐待が繰り返されていた疑いもあるとみて調べています。

逮捕されたのは、福智町の会社員古田海容疑者(25)と内縁の妻で介護士の大石珠梨容疑者(21)です。

警察によりますと、2人は去年12月、飯塚市の立体駐車場のエレベーターで、大石容疑者の息子の1歳の男の子をベビーカーに乗せたまま、顔面を蹴ったほか平手打ちをしたなどとして暴行の疑いがもたれています。

警察は、2人が容疑を認めているか明らかにしていません。

男の子が以前、病院で診断を受けた際、医師が体の傷を確認していて、病院から「虐待とみられる傷がある」と通報を受けた警察が捜査を進め、今回の事件が発覚したということです。

2人は事件の1か月ほど前から同居を始めていて、男の子のほかに古田容疑者の2人の息子も一緒に住んでいましたが、いずれも虐待の形跡はなかったということです。

警察は、男の子への虐待が繰り返されていた疑いもあるとみて詳しく調べています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20210620/5020008877.html

 1歳の男児の顔を蹴ったなどとして、福岡県警は20日、男児と同居する会社員古田海(25)と、内縁の妻で母親の自称介護職員大石珠梨(21)の両容疑者=いずれも福岡県福智町神崎=を暴行容疑で逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、2人はいずれも否認しているという。

 捜査1課によると、2人は昨年12月21日正午ごろ、同県飯塚市の病院駐車場のエレベーター内で、大石容疑者の長男(当時1歳4カ月)の顔を足蹴りしたり、数回平手打ちしたりした疑いがある。12月28日午前11時45分ごろにも、同じエレベーター内で、男児の乗ったベビーカーを足蹴りした疑いがあるとしている。いずれも古田容疑者が直接暴行したというが、県警は2人が共謀関係にあったとみている。

 2人は内縁関係で、昨年11月から男児と、古田容疑者の連れ子2人の計5人で暮らしていた。事件当時、エレベーター内にいたのは両容疑者と男児の3人だった。男児にけがはなく、現時点で後遺症はみられないという。

https://digital.asahi.com/articles/ASP6N514JP6NTIPE00D.html

福岡県では虐待事件が相次いでいます。本当に多いです。東京や大阪よりも多いのでは、と感じてしまうほどです。

【福岡5歳児餓死・3/24追記】母親の碇利恵・洗脳した赤堀恵美子容疑者を逮捕 福岡県篠栗町(時系列まとめ)
【ニュース・11/27追記】1歳三男にエアガン乱射→肺炎で死亡 両親を再逮捕へ 福岡県田川市
【ニュース・5/30追記】長男が動画を撮影・投稿、次男を虐待した母を逮捕 福岡県春日市 児相への信頼失墜?
あかつき保育園(福岡市)で保育士が集団虐待 暴言・正座・壁ドン・食事強制

古田海容疑者は2人の息子を、大石珠梨容疑者は1人の息子と連れて同居生活を過ごしていました。内縁の夫婦+それぞれの連れ子3人という構成です。

内縁の夫が妻の連れ子を虐待する事案は非常に多いです。内縁の夫にとっては、夫婦2人の関係に割って入る妻の連れ子は邪魔な存在です。

また、経済的にも家庭的にも不安定なシングルマザーにとって、内縁の夫との縁が切れてしまうのは何としても避けたいものです。

結果として、内縁の夫が妻の連れ子に暴行を加えても制止しづらく、それどころか一緒になって虐待を加えてしまいやすい構造となっています。

経験上、悪いとは分かっていても、子供に平手打ちをしてしまう気持ちは理解できます。何度も言っても言う事を聞かなければ、最後には無理でも止めようとしてしまいます。しかし、顔面を蹴るのは全く理解できず、大きな危険を伴う行為です。

現場は立体駐車場のエレベーターでした。硬い靴を履いた成人男性が乳幼児の顔を蹴りつけたら、どれほど大きなケガを負うか分からなかったのでしょうか(きっと分からなかったのでしょう)。

また、エレベーター内には防犯カメラが設置されています。足で蹴った映像が録画されていた筈です。

今回は病院の医師が虐待に気づき、警察に通報して発覚しました。医者が虐待に気づくケースは非常に多いですね。今回は更に内縁の夫が同行していたので、医師は更に警戒感を強めたでしょう。

少し気になったのは、現場となったエレベーターに夫婦2人と連れ子1人の計3人しかいなかった点です。この時、古田容疑者の2人の連れ子はどこにいたのでしょうか。自宅に2人で放置していなかったでしょうか。

お互いが連れ子を連れた内縁関係は本当に難しいですね。問題が発生しやすい構造なので、行政が何らかの支援を行う必要があるでしょう。当人に任せるだけでは、新たな問題を引き起こす可能性です。