2023年度保育所等一斉入所申込状況分析、第3回は港区です

※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。

0歳児・3歳児は1倍超、1-2歳児募集減、増えない保育所等

実は2023年度一斉入所において最も倍率が高かったのは港区の1.22倍でした。例年は北区・中央区・天王寺区等が高いのですが、今年は違った傾向が現れています。

高い入所倍率となった大きな理由は募集数の減少です。募集予定数(全年齢)は前年より61人も減少した349人となっています。4-5歳児の募集減はまだしも、影響が大きいのは1-2歳児の募集減です。1歳児が17人減、2歳児は9人減となっています。

1歳児は日和学園が募集予定数を大幅に減らしています。2022年は27人でしたが、2023年は2人へと急減しています。理由は定かではありません。

2歳児はアソカ学園の32人から21人への11人減少が効いています。昨年は第1希望倍率が1倍を切っていた為の措置でしょう。

0歳児も楽観できません。0歳児倍率が1倍を超えたのは港区のみです。一斉入所での希望者の大半は入所できる見通しですが、5月以降の年度途中入所は極めて厳しくなります。年度途中で入所できず、2024年一斉入所の1歳児倍率が著しく高ってしまいます。

保育所等毎・年齢毎でも著しく高い数字が散見しています。

特に0歳児は磯路保育所が4倍となっています。きょうだい加点がある児童だけで埋まってしまいかねません。同保育所は1歳児倍率が更に高い8.33倍です。きょうだい加点があっても入所できる確証がありません。

1歳児倍率は他保育所等でも著しく高くなっています。アソカ学園・安治川保育園・築港保育園・田中保育所・ひまわり保育園みなとは3倍前後に達しています。フルタイム共働きでも入所できない可能性が強いです。

また、3歳児倍率も1.35倍です。安治川保育園・善児園・築港保育園・はらっぱ舎は入所倍率が著しく高く、厳しい状態となっています。

港区では保育所等の新設が行われていません。高い入所倍率が続いていた北区・中央区・城東区等では積極的に新設され、徐々に入所しやすくなっています。しかしながら港区は蚊帳の外に置かれています。余りに理不尽だと感じています。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。

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