2023年度保育所等一斉入所申込状況分析、第9回は城東区です。リクエストを頂きました。

※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用者が存在する箇所は緑で表示しています。

進む少子化、第1希望先にも変化が

城東区も少子化が進行しています。全体の申込数は昨年より80人も少ない944人でした。特に0歳児申込数が1割以上も減少したのが特徴的です。来年以降も坂を転げ落ちるかの様に少子化が進み、保育所等への申込数も減少するでしょう。

同区で特徴的なのは、保育士等優先枠を利用した申込者の多さです。2023年度一斉入所では27人が利用しています。大阪24区で最も多い人数です(2位は淀川区23人、宰相は天王寺区・浪速区の1人)。見た目の倍率に加え、優先枠の利用数も気に留める必要があります。

0歳児倍率は0.72倍なので、計算上は全員が入所できます。しかしながら他区と同じく、城東区でも第1希望は6年保育を行う保育所等に集中しています。それに加えて0歳児募集数が少ない保育所等も多く、フルタイム共働きでも入所できない可能性が高い保育所等が目立ちます。

これに該当するのは東中浜ひばり保育園・鴫野保育所・成育児童センターです。少ない募集枠の大半は、保育士等優先枠やきょうだい加点で埋まってしまうでしょう。無加点で入所するのは困難だと考えられます。

1歳児はより深刻です。募集予定数が少ない保育所等を中心、多くの第1希望が集中しています。関目聖マリア幼稚園・城東よつばこども園・トレジャーキッズてんのうでん保育園・あい・あい保育園鴫野園・ニチイキッズ深江橋保育園で第1希望倍率が3倍以上となりました。城東区の中心地域では無く、少し離れた住宅街の保育所等が多い印象です。

これらの保育所等の1歳児枠も、多くはきょうだい加点がある児童や認可外加点がある児童で埋まってしまうでしょう。無加点で第1希望とするのは躊躇われます。中でも城東よつばこども園は6倍に達しています。きょうだいでも入所できない可能性があります。

なお、2022年度一斉入所で1歳児第1希望倍率が4倍だったすみれ保育園は、今年は2倍へと半減しました。昨年までの倍率が余りに高く、今年は敬遠した家庭が多いのでしょうか。

2歳児クラスは保育所等毎のバラツキが大きいです。募集を行う予定がない園がある一方、若干名の募集を行う保育所等に殺到しています。きらら保育園・すみれ保育園・ゆりかご保育園・成育児童センター・関目聖マリア幼稚園が当てはまります。フルタイム共働きでも入所できない児童が続出するでしょう。

注意が必要なのは関目中央保育園です。募集予定数1人に対し、保育士等優先枠利用者を含む3人が入所を希望しています。予定数が変わらない限り、優先枠利用者が内定して募集を終えます。こうした保育所等は希望園から除外し、他の保育所等を繰り上げるのがベターです。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。

「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。現在も体調不良が続いています。お時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

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