2023年度保育所等一斉入所申込状況分析、第5回は阿倍野区です

※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。


昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、保育士等優先利用者が存在する箇所は緑で表示しています。

依然として厳しい1歳児

阿倍野区は保育所等への入所が難しい区です。数年前までは北部の難しさが突出していましたが、近頃は南部も同水準に難しくなっています。

2023年度一斉入所申込では0歳児申込数が37人も減少した反面、1-2歳児の申込は微増しました。天王寺区と同じく、ここにもコロナ禍の影響が生じています。

阿倍野区で特に入所が難しいのは1歳児です。2023年度一斉入所の倍率は1.50倍です。実は平成30年度一斉入所以降の1歳児入所倍率は1.47倍~1.55倍の範囲に収まっています。意図的かもしれませんが、この高倍率で固定されては堪りません。

高倍率かつ第1希望は6年保育を行う保育所等に集中します。必然的に倍率は極めて高くなってしまいます。特にきたばたけ保育園・にしたなべ太陽保育園(7倍)・育徳園保育所(4倍)・望之門保育園・あい保育園昭和町・クオリスキッズあべの橋保育園は3倍を超えており、覚悟が必要です。

これらの保育所等の1歳児枠の多くはきょうだい加点や認可外加点がある児童で埋まり易いです。フルタイム共働きであっても入所できる可能性が限られます。もしも第1希望とするのであれば、第2希望は慎重に選定する必要があります。

異色なのはりんりん保育園阪南町です。2022年度一斉入所の1歳児募集枠は3人のみでしたが、今年は14人へと急増しています。なかなかないケースです。

0歳児倍率は0.75倍です。数字の上では全員が入所できますが、一部の保育所等に第1希望が集中しています。高松保育園やりんりん保育園阪南町は3倍を超えており、きょうだいで埋まってしまう可能性が強いです。第1希望が難しいのであれば、第2希望を繰り上げるのも一つの考え方です。

阿倍野区は2歳児も難しいのが特徴的です。1歳児で希望する保育所等へ入所できず、育休延長や認可外保育施設を利用しつつ、2歳児一斉入所へ申し込む方が多いと聞きます。

ただ、募集人数が少なく、そこへ多くの第1希望が集中しがちです。なかでも育徳園保育所(4倍・優先枠あり)・せいあい保育園・ながいけ認定こども園・クオリスキッズあべの橋保育園は3倍を超えており、フルタイム共働きでも容易でないと感じます。

3歳児も同様です。ただ、阿倍野区は幼稚園や認定こども園の1号認定も少なくありません。保育所(2号認定)に拘らず、選択肢を幅広く考える事が可能です。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。

「○○区の情報を早く知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。現在も体調不良が続いています。お時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい。

同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。

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