2023年度保育所等一斉入所申込状況分析、第1回は大阪市全体の数字をざっと見ていきます。

※10月28日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。

昨年と比較し、入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.1倍以上減少した区は水色、また入所倍率が2倍を超えた箇所は赤で表示しています。

0歳児0.7倍、1歳児1.23倍、3歳児1.16倍

2023年度一斉入所への申込数は前年より471人減少し、13,863人となりました。3年連続の減少です。コロナ禍による影響はほぼありません。保育需要は完全に峠を越しました。

最も多く減少したのは0歳児です。大阪市全体の減少するに相当する412人も減り、3,211人となりました。入所倍率は0.70倍です。急激な少子化が進行しています。

0歳児倍率が1倍を超えたのは港区(1.07倍)のみです。なお、港区は1歳児倍率も高く(1.56倍)、全年齢を通算した倍率は市内で最も高い区となりました。

最も低かったのは意外にも西区でした。何と0.51倍です。来春は0歳児入所枠の約半分が空いている計算となります。西区はここ数年で非常に多くの保育所等が新設されましたが、過剰感が出始めています。

ただ、西区は1歳児倍率が1.18倍となっています。0歳児はがら空きですが、1歳児は定員上限まで受けいれる計算となります。同区では年齢別募集定員が歪な状態が起きています。

1歳児倍率は1.23倍でした。申込数は前年より181人も増加し、5,357人となりました。ただ、理由がハッキリとしません。

コロナ禍による産み控えや預け控えとも時期が異なります。西区・天王寺区・鶴見区での増加が目立っているので、大型マンションの影響ではないかと推測しています。

1歳児倍率が最も高かったのは天王寺区(1.67倍)、次いで港区、阿倍野区・旭区(1.50倍)でした。天王寺区は慢性的に保育所等が足りない状態が続いています。

心配なのは地域型保育事業の卒園児が含まれる3歳児です。募集人数が微減した事により、入所倍率は昨年よりやや高い1.16倍となりました。

問題は区別の数字です。福島区と中央区で2倍を超えています。募集定員が非常に少ない為です。大半は卒園児で埋まり、初めて保育所やこども園を利用する方が入所内定するのは困難だと考えられます。この2区に隣接する北区や西区での利用も要考慮です。

注意が必要なのは昨年から状況が大幅に変化した区・年齢です。入所倍率が著しく上昇したのは、此花区・天王寺区の1歳児、都島区・中央区の2歳児、中央区・淀川区・生野区・旭区・東住吉区の3歳児です。

特に天王寺区の1歳児と淀川区の3歳児は倍率や人数の変動幅が著しく大きく、昨年の経験則や口コミが全く頼りになりません。希望する保育所等は慎重に選択する必要があります。

今後の予定&運営支援のお願い

今年も各区毎の申込状況等を分析し、様々な情報等を掲載する予定です。

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