コロナ隔離期間を終え、何とか社会復帰しました。座ってキーボードが打てる様になりましたが、歩くとすぐに息が上がってしまいます。想像以上に体力が低下しています。

コロナ闘病記(発症編)コロナ闘病記(闘病編) に続き、回復編をお送りします。

回復編

発症7日目
頭痛と腰痛は更に軽くなった。体温は37度台前半で変わらず。咽頭痛倦怠感鼻水は未だ続いている。まだカロナールを飲んでいる。30分程度なら椅子に座り続けられた。今朝は食パンと野菜ジュースが食べられた。

昨日ライフネットスーパーへ注文した生鮮食料品が早速届いた。数日前に申し込んでも未だ届かない、大阪市からの食料配布とはスピード感が全く違う。

注文時に「玄関置き配」を指定した。インターホンを鳴らした配達員が「指定通り、玄関前に置いておきます」と告げ、数分経ってから荷物を回収した。

注文した通り、鶏肉・卵・ほうれん草・ヨーグルト・バナナ等が配達された。本当に有り難い。これで食いつなげる。早速バナナやヨーグルト等は子供の胃袋に消えていった。

指定された時間にかかりつけ医(発熱外来)を訪問した。少し外出できる程度までには体調が回復した。公共交通機関等は利用せず、徒歩で移動した。

名前を呼ばれるまで、診療所周辺の路上で待つ様に指示を受けた。炎天下で待つのは辛い。熱中症で倒れてしまっても仕方が無いほどに暑い。予想した通り、発熱外来は長蛇の列だった。この地域でも非常に多くの方が感染している実態を実感した。

20分ほど待ち、ようやく名前を呼ばれた。親が抗原検査キットで陽性になった、子供も症状が出た、今は落ち着いている事を話すと、「子供も陽性でしょう。みなし陽性です。」と診断された。診察は5分で終わった。調剤薬局(店舗外)でカロナールや座薬を頂いて帰宅した。

届いた生鮮食料品を利用し、久しぶりにしっかりしたご飯を作った。包丁が重い。

保育園へみなし陽性で確定した旨を電話で伝えた。発症日・推定される感染経路・隔離期間等を改めて伝え、登園可能日を打ち合わせた。

発症8日目
体温がようやく36度台まで下がった。身体は概ね動く。が、少しでも動くと途端に上昇する。昼以降は37.0度~37.8度だった。鼻水と軽い咽頭痛と咳と腰痛と味覚障害が続いている。この日からカロナールを止めた。

ようやく通常と同じメニューの食事が食べられた。が、量は半分ほど。麦茶が苦くて飲めない。全快とはほど遠い。発症10日目で療養終了できるか疑わしくなってきた。

咳も困っている。特に横になっていると頻発する。夜中や朝方に何度も咳き込む。咳に苦しむ後遺症患者が尾身浮かんだ。

日中はひたすら掃除と洗濯と食材作り、そして子供の夏休みの宿題。宿題は7月中に大部分を片付けておいて正解だった。残っている絵日記や自由研究等を一緒に考え、少しずつ進めさせた。

数日ぶりに見た郵便受けに、大阪市からの封書が届いているのに気付いた。「医療費公費負担通知」だった。

発症9日目
体温は36.7度まで下がった。でも、日中に動くと途端に37度を越える。鼻水や咳も続いている。味覚障害や腰痛は感じなくなった。咽頭痛は若干残っているかもしれない。

食事は通常量を食べられた。食欲が回復したのは本当に大きい。椅子にも長時間座れ、キーボードを打ち続けられた。タッチミスが非常に多いのが心配。

待ちに待った大阪市からの配食がようやく届いた。運送業者の担当者が大きくて重そうな段ボールを玄関先まで運んでくれた。荷物のサイズは幅60cm奥行50cm高さ40cmほど、重さは少なくとも12kgはあった。

中身は衛生用品(ウェットティッシュ等)・米飯類(お粥・米・パックご飯等)・食品類(レトルトカレー・ラーメン・豆類等)・菓子類・保存食(缶詰等)だった。とても有り難い。強いて指摘すると、我が家の食糧事情からはレトルト食品か菓子類が多いとより助かった。

下記は他の家庭に届いた荷物だが、我が家に届いた物も概ね同一だった。大阪市は複数業者に発注しており、内容物にはバラツキがある。

難点もあった。明日で療養解除。お盆の時期に重なったとは言え、申し込んでから6日目の到着だった。遅すぎる。もっと量を減らしてでも、より早く届けて欲しかった。

発症10日目
体温は36.8度から37.0度、普段よりほんの少し高め。咳や鼻水や極軽い咽頭痛が続く。身体は未だぽかぽかしている。症状があるかないかと言われたら、「未だ残っている」と言わざるを得ない。

療養最終日になっても症状は完全には無くならなかった。残念。「発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快(解熱剤を使用せずに解熱し、かつ、呼吸器症状が改善傾向にある)後72時間経過した場合」という条件は満たしているので、明日からは日常生活に戻る予定。

食欲は完全に戻った。通常通りの分量が食べられる。折角なので、大阪市から届いたレトルト類で済ませてしまった。本当にもっと早く届いて欲しかった。

子供達はずっと元気に屋内で遊んでいる。咳も熱も無い。短時間なら子供と遊べるが、すぐにバテてしまう。体温も上がる。全くダメ。社会復帰しても、すぐには動けない予感がしている。

隔離生活が本日で終了する旨を、保育所や学校に伝えた。共に医者の診断書等は不要との事。これは意外だった。「ワクチンの効果があったのか、本当に軽い症状で済んだ。体力が落ちているので、しばらくは入念に様子を見て欲しい。」と伝えた。

(復帰編に続く)

解説

日が経つにつれて症状は軽くなっていきました。が、療養最終日になっても一定の症状は残ってしまいました。実はこの文章を書いている9月になっても、未だ咳が残っています。本当にしつこいです。

療養後期は食糧事情に怯える毎日でした。食料ストックは多めに抱えていましたが、これだけ続くと厳しくなります。一定の影響補給が出来る程度の調理はできましたが、どうしても偏りが生じてしまいます。何よりも調理する体力が保ちません。

ネットスーパーから届いた食料は本当に朗報でした。特にすぐに栄養補給ができて調理が不要な食品、すなわちヨーグルトやバナナは天の救いでした。幾ら有っても余りません。もっと早めに注文すればと後悔しました。

少し残念だったのは大阪市からの配食です。内容に若干の偏りはあったものの、量は十分でした。が、届くのが余りに遅かったです。発症9日目に届いても後の祭りです。必要な時に必要な方に届きませんでした。量を減らしてでも、早期配送を優先すべきでした。

頂いた食品等は、療養期間後にゆっくりと頂いています。未だ半分ほど残っています。

悩ましかったのは「子供の診断」でした。親が発症・陽性確定しているならば、同じスペースで生活して発症した子供も陽性なのは間違い有りません。素人でも分かるぐらいです。

様々な事情があるにしろ、保育所が医師の確定診断を求めるのは蛇足でした。案の定、発熱外来では問診のみでみなし陽性と診断されました。既に子供の症状は落ち着いていて、忙しい発熱外来を訪れるのは気が引けました。

次回は「復帰編」をお送りします。隔離期間は終えましたが、体力が回復していません。