【速報】「登下校でもマスクをはずす」全国の学校に周知へ 末松文科相 体育の授業も不要

政府の基本的対処方針に、学校の体育の授業では、マスク着用の必要がないことが盛り込まれたことを受けて、文部科学省は、きょう午後、全国の学校に対して、事務連絡を出す見通しだ。末松大臣が、けさの閣議後の記者会見で明らかにした。

きのう決定した基本的対処方針では、学校でのマスクの着用について、十分に距離が確保できる場合や体育の授業では必要なく、特に夏場は熱中症対策を優先してマスクなしの指導をすると明記された。

一方で、人との距離が十分に確保できないときや運動部の部活動での食事や集団での移動にはマスク着用を求めるという。

また会見で、末松大臣は、「登下校の会話に注意し、マスクを外すこと、これについて周知する。感染対策と学びの継続もあるが、熱中症対策も重要」などと述べた。このほかに、体育の授業についても「屋外の運動場に限らず、屋内のプールや体育館もマスクの着用は必要ない」として、メリハリのあるマスクの着用を促す考えを示した。

https://www.fnn.jp/articles/-/364396

24日13時時点では、まだ文部科学省ウェブサイトに事務連絡は掲載されていません。文部科学省の方針には、一保護者として強い不安を抱かざるを得ません。

まずは体育の授業です。一定の距離が確保できる屋外であれば大丈夫だと感じています(これは現状と同じ)。危惧しているのは体育館での活動です。

2年前から学校関連のクラスター情報を細かく見ているのですが、体育館での運動活動が起因だと考えられるクラスターが突出して多いのが実感です。件数に加え、一度に数十人以上が感染する大規模クラスターに繋がりやすいものです。

つい先月も鹿児島県伊仙町で180人以上が感染する大クラスターが発生しました。換気や黙食が不十分な、体育館でのスポーツイベントが原因でした。

4月に入り、県が認定したクラスターは部活動で急増し、これまでに10例が確認された。屋内で活動する運動部が多く、休憩に入ってもマスクを外したまま会話をしたり、話をしながら食事をしたりしていたケースが目立つ。

 伊仙町の体育館で4月にあったスポーツイベントでは、県内最大のクラスターが起きた。約250人がいた会場の換気や黙食が不十分だったとみられ、感染者は10代を中心に、参加者や家族ら180人を超えた。

 徳之島保健所の相星壮吾所長は「暑さのために途中から会場を閉め切って空調を入れるなど、事務局があらかじめ作っていた注意事項が順守されていなかったのが大きな要因」とみる。「大人がコロナ下の大会ルールを着実に実行し、子どもたちが運動できる環境を守ってほしい」と願う。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3246f7bcd9fa2721c84f8030e17aa97f794b5d79

狭い体育館で一定の距離を保つのは困難です。現状でも窓を開けて換気を行っているとも聞きますが、出入口用の扉を開けただけで十分だと判断している様子を何度も経験しました。

身体を動かす体育では、大きな声や激しい呼気も出ます。密着度や発声度合いは、教室での通常授業と大差はありません。これを徹底すると、教室でもマスク不要となりかねません。

ノーマスクでの登下校も現実を無視・軽視しています。大臣が思っているほど、小中学生はお行儀が良くありません。

末松大臣は「登下校の会話に注意し、マスクを外すこと、これについて周知する。」とコメントしましたが、小学生に「登下校中にノーマスクでお話ししないように」と注意しても徹底できません。現状ですら近距離でノーマスクでお喋りし、先生に指導されていると聞きます。

1人で登下校できる、農村部や郊外の小中学校であれば可能かもしれません。しかし、大阪市の様な都市部で他の子供と距離をとって登下校するのは不可能です。集団登下校を行っている学校なら尚更です。

登下校中の子供が数人集まったら、間違いなくお喋りをします。距離を取るのも喋らないのも無理です。マスクを着用するのが最も簡易かつ適切な対策です。

登校後に学校でマスクを着用するとしたら、今度はマスクを持参し忘れる子供が続出します。自宅を出発する際にノーマスクでしたら保護者が一声掛けられますが、手荷物の中にマスクがあるかどうかまでは確認しきれません。

登下校中のマスク着用により熱中症リスクを強調しすぎる事により、本末転倒な事態も生じます。典型例が遠足や社会見学です。

朝夕よりも日中の方が気温は高まります。それでも「学校としての集団活動だから」という理由でマスク着用を求めるのでしょうか。登下校時のノーマスクと整合性がとれません。

また、熱中症のリスクがある学校活動も行いにくくなる筈です。もう炎天下での体育は許容されません。「気温33度での体育による熱中症はやむを得ない」は詭弁です。

登下校時における熱中症対策を強調するのであれば、まずは帽子や日傘の着用は水分補給を推奨すべきです。薄い色の帽子を被り、日傘で日光を遮断し、自由にお茶が飲めれば、登下校中の熱中症リスクは大幅に低下します。

根本的なコロナ対策も欠落しています。「コロナワクチンの接種」です。5月1日において、大阪府の5~11歳児はわずか5.6%しか1回目接種を受けていません。

【コロナワクチン】大阪府の5歳~11歳接種率は全国平均の僅か40%(5/1で5.6%)

こうした状態でノーマスクを推奨したら、ますますワクチン接種者は増えません。文部科学省が対策を緩和する以上、当然の流れです。

なお、以前に先生に学校におけるコロナ対策について訊ねたところ、「文部科学省からの事務連絡等は重視しない。大阪市の学校である以上、大阪市教委からの通知等に則った対応を行う。」と断言されていました。

あくまで推測となりますが、文部科学省からの事務連絡を基本としつつ、大阪市教委は感染状況が日本国内で最も酷かった大阪市という大都市に即した指針等を打ち出すのでしょう(と期待したいです)。

文部科学省・市教委・学校からどの様な指導等があろうとも、我が家は登校時からマスクを着用させます。まさか学校も「マスク禁止」とまでは言わないでしょう。ワクチンも上限まで接種しました。同時に適切な熱中症対策も行います。

一方、保育園児はすっかりノーマスクですね。熱中症リスクが小学生以上に高く、体調を崩しても自己主張できません。保護者や社会が気を付けるしかありません。