(6/21追記)

給食の運搬業務を遂行できなかった布施運輸に対し、東大阪市は損害賠償を請求する方針です。

 東大阪市立の約半数の小学校で学校給食が中止になった問題が15日、開会中の市議会本会議で取り上げられた。市教育委員会は給食再開で配送費用が増加した分について、契約解除となった運送会社に損害賠償を請求する方針であることを明らかにした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/23af1dd75df044ab984ebf869220b53fd702521d

解除に伴う違約金(契約金額の10分の1というケースが多い)に加え、他社への委託によって追加的に必要とされた費用も請求する予定です。当然の判断です。

これに加え、布施運輸による落札を是とした判断も吟味されるべきです。短時間に多くの学校へ給食を配送できる能力を本当に有していたのか、入札前後に審査していなかったのでしょうか。能力が無い業者との契約を進め、多くの子育て世帯に重大な影響を及ぼした担当部局の責任は重大です。

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東大阪市の学校給食がようやく正常化されます。今日5月23日から全ての小学校へ給食が搬送されます。

 学校給食の配送体制が整わず、給食を提供できない状況となっておりました小学校・義務教育学校前期課程18校につきまして、5月20日に1校、5月23日に17校、再開いたします。これにより、5月23日以降、すべての小学校・義務教育学校前期課程において、通常給食の提供となります。

https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000033480.html

落札したにも関わらず契約を履行できなかった布施運輸、そして十分な能力が無い業者に入札への参加を認め、その後も適切な対応を行わなかった東大阪市の責任は重大です。

1カ月以上の慣れない弁当作りで、心身を崩した方もいるでしょう。私が当事者だったら耐えられません。お世話になっている学校でも今学期は弁当日が多く、その度に溜息が出ています。遠足等ならば仕方ないとしても、学校の都合で簡単に「○日は弁当でお願いします」と言って欲しくありません。

JA北河内営農センターでハト乱舞、出荷停止

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(5/24追記)
ハトは数年前から住み着いていました。

https://www.youtube.com/watch?v=UMqIOVmfkOc

5月22日に説明会が行われました。市教委や学校主催では無く、不思議な事にPTAが主催したものです。極めて異例です。

 22日にPTA主催のもと行われた市教委からの説明会には、保護者約90人が参加し、議論は4時間に及びました。

 保護者「気持ち悪い、あんなん食べてたんか、食べられへんというのはあると思う。それがわかってから保護者が探して、市はなんもしない。親の不安を取り除くことを、まず率先してなぜできないのか、謝罪よりもまず動いてほしいというのが一番ですかね」。

 守口市教育委員会の太田知啓教育長「心配と迷惑かけて申し訳ございませんでした。健康状態が変化した際の医療機関の紹介なども体制を構築する必要があると改めて感じました」

 保護者「安心・安全で当たり前と思っていたので、そういう業者と契約しているというのはびっくりした」

https://news.yahoo.co.jp/articles/03f09491f656ba1fcab26e183521ec9e96e0bbec

第一報からPTA(保護者会)が主体的に調査や立入を行う様子が報じられ、市教委や学校は従属的な立場でした。当初は市教委とPTAが共に調査等を行っていると感じたのですが、どうやらPTAが主体的に行動している様子です。

こんなPTAは見た事が無いと同時に、これがあるべき姿なのかもしれません。

JA北河内の対応には言葉がありません。ハトが住み着いた時期について虚偽の内容を発表し、羽毛やフンが舞う環境でも「製品に購入していない、健康被害は確認されていない」と強弁しています。何も信じられません。

同JAからは他の多くの業者や保育所等もお米などを購入しているでしょう。購入控えが広がるのは避けられません。当然の動きです。

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酷い映像です。精米工場内をハトが自由に飛び回り、そこら中がフンだらけです。

(映像注意)

問題が発覚したのは、大阪府枚方市のJA北河内営農センターです。

5月17日、守口市立小学校の給食で、小学6年生の生徒が米を食べたところ、中にホッチキスの芯が入っていて、生徒が口に痛みを感じました。

保護者会は、どこで混入したか調べるため、米の製造出荷元であるJAの精米工場に教育委員会の職員などとともに立ち入りました。

現場を確認したところ、ハトが入り込んで、たくさんのフンが落ちていたことが分かりました。

【守口市立小学校PTA 木村恭之さん】
「見ただけで7~8羽。至る所にフン。米にも袋にも。羽が舞っていてむせる保護者もいた」

ハトの存在について当初JAは、「数日前に自動ドアが壊れて入ってきた」と説明したものの、その後常にハトがいたことを認めました。

JAによると、米は守口市、枚方市、寝屋川市、門真市の学校給食やスーパーなどの小売店に出荷していたということで、20日から全ての米の製造出荷を中止しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bde37bbab91be3b7861ff71126e4c2fd4786095d

 守口市教育委員会によりますと、5月19日、職員や市民が工場に立ち入り調査を行い、問題が発覚しました。当時工場内には少なくとも7羽のハトが入り込んでいて、JA北河内側は「ハトは1年以上前から入り込んでいたが、業者が決まらず駆除できなかった」としています。

 守口市立庭窪中学校PTA副代表の木村恭之さん「まばらどころではなく、満載です。重ねたコメの横にある段ボールの上にはフンの塊が堂々とある。しかも無洗米なんですよ」。

 守口市教育委員会は衛生上問題があるとして、20日からコメの納入を中止していて、23日にさらに詳しく現地調査を行うということです。

https://www.ytv.co.jp/press/kansai/148675.html

平和の象徴とされるハトですが、決して衛生的な動物ではありません(野鳥全般に言える事ですが)。乾燥したフンから細菌やウイルスが広がったり、羽毛等に付着したノミやダニが拡散します。

想像以上に怖い!ハトによる被害のまとめ
https://www.advan-group.co.jp/times/hato_higai_matome/

時には精米工場内にハトが入り込む事もあるでしょう。しかしすぐに追い出し、居着かない様にするのは当然です。精米工場内に複数のハトが長年に渡って居着いているのが言語道断です。

しかしJAの言い訳が酷いです。当初は「数日前に自動ドアが壊れて入ってきた」に説明していました。しかし、無数のフンや羽毛が散らばり、ハトが乱舞している光景を観たら、数日前云々がウソであるのは明白です。

本件で特徴的なのは、精米工場への立ち入りに保護者会(PTA?)も加わった事です。一般的には教育委員会の給食担当部署が行います。今回は子供の安全に直接関係する事態であり、保護者から「一緒に行きたい」という強い要望があったのでしょう。教育委員会がこれを認めたのは適切な判断でした。

動画や上記記事にはPTA関係者のコメントが出ています。名前で検索したところ、守口市で建設業を営む企業(株式会社魁)が見つかりました。動画でコメントしている保護者と、同社の代表者は同一人物に見えます。

様々な建物の構造等に詳しい方です。立入前にJA北河内営農センターの外観を観察し、数多くのハトが入り込んでいる様子を掴んでいた筈です。証拠等を元に学校や教育委員会と直談判し、共に立ち入ったのでは無いかと推測しています。

ただ、もともとは給食のご飯にホッチキスの針が混入していたのが切っ掛けでした。ホッチキスやハトに限らず、様々な安全・衛生対策が杜撰だった事を物語っています。食品を取り扱う資格はありません。

JA北河内はコメントを掲載しています。

金属検知機にホチキスの針を実際に投入し、作動するかの検証を行い、また、保護者会の方に精米所にお越しいただいたうえ、精米機器の説明と
検知機の作動状況を説明及び作動確認をさせていただきました。

金属検知機は正常に作動しており、当組合の精米作業時にホチキスの針が入る可能性は非常に低いと思われ、ご理解いただいております。

しかしながら、保護者会の方にお越しいただいた際、精米所内に鳩が入り込んでおり、多くの糞が落ちている点についてご指摘をいただきました。当組合の精米工程上、製品に鳩の糞等は混入していないと理解しており、現在までに健康被害等の発生の報告はございませんが、不衛生な環境での作業・出荷をした事については深く反省しております。

https://www.ja-kitakawachi.or.jp/info/uploads/b877e0928f58cd93f309c4ef209b6bb350ac70af.pdf

「針が混入する可能性は非常に低い」「製品に鳩の糞等は混入していない」というコメントに驚きました。衛生意識が欠落しています。しかもコロナ禍で衛生意識がこれまでになく高まっている時期にです。