臨時休業を行う保育所等が増加し続けています。2月3日(木)14時時点では全国で777保育所等が全面休業を行っていました。
子育て世帯にとって、保育所等は生命線です。
首都圏に在住している知人は「年明けから保育所等へ数日しか登園できていない」と嘆いていました。祖父母同居の在宅勤務なので辛うじて仕事や生活が回っていますが、そうでなければ非常に厳しい状況でした。
保育所等が臨時休業となった場合に最も困るのは、子供が濃厚接触者でもない、近所に頼れる祖父母等が済んでいない、保護者が出勤しなければならない職種に従事している家庭です。子供が陽性/濃厚接触者ならば諦めが付く(むしろ出勤するなと言われる)のですが。
大阪市内ではベビーシッターを頼む方が急増しているそうです。
相次ぐ幼稚園などの休園…テレワークしながら育児も『ベビーシッター』への依頼が殺到
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20220204/GE00042326.shtml
しかしながら部屋の掃除、第三者を家に入れるリスク、費用等々、ベビーシッターは敷居が高く感じてしまいます。
多くの方にとって現実的なのは、自治体や公立保育所等が臨時的に開所する代替保育・緊急保育でしょう。厚労相が財政面での支援を表明しました。
後藤茂之厚生労働相は8日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大による保育所の休園に対応するため、他の園や公民館などで代替保育を行う際の財政支援措置の特例を構築する考えを示した。保育機能を維持し、社会経済活動を継続することが狙い。
保育所休園をめぐっては、政府の新型コロナ感染症対策分科会が4日にまとめた提言で「休園した保育所の子供に対する代替保育サービスを確保するなど、地域の保育機能を維持していくべきだ」と指摘していた。
厚労省によると、コロナ感染者が出て全面休園している認可保育所などは3日時点で、少なくとも43都道府県の777カ所に上る。
https://www.sankei.com/article/20220208-VLWA3MAZEFP7DIO5EENRDVLWDI/
多くの保護者が代替保育を希望してしまうと、全ての需要に対応するのは難しいでしょう。濃厚接触者等ではない、保護者が在宅勤務できない、エッセンシャルサービスや緊急事態宣言時に事業の継続が求められる事業の従事者等に限定するのが現実的です。
喜ばしい制度ですが、余りに遅い対応だと感じました。感染のピークが見え隠れしている時期では無く、1月中旬には始めて欲しかったです。