コロナ第6波により、学校運営が綱渡りです。

欠勤相次ぐ教職員

学校全体では相当の欠員が生じています。
数名の感染者等が発生し、現在も自宅等で療養しています。

学校から「教職員に感染者が発生した」という事実が学校日記に掲載されていますが、それ以上の細かい内容は在校生や保護者にも伝えられません。ただ、ある日唐突に先生が出勤しなくなるので、子供達も漫然と分かっている様子です。

話を聞く限り、先生方の感染経路は家庭内感染が大半の様子です。子供が濃厚接触者→発症した、配偶者の勤務先でクラスターが発生したとのケースを聞きました。

中には学校内での感染が疑われるケースもあります。唐突に出勤しなくなった先生の隣に座っている先生が、時を同じくして姿を見かけなくなったそうです。以前に独身と聞きました。

感染していないものの、家族の都合で出勤できない先生も相次いでいます。子供が濃厚接触者となった(先生本人は元気らしい)、保育園が臨時休業となって身動きが取れない、という話も聞きました。

児童も欠席多数、学級閉鎖も

校内で一定数の感染者が確認されています。毎日登校させる度に、「感染せずに帰宅して欲しい」と神頼みしています。

話を聞く限りでは家庭内感染ばかりです。とは言え、学校内での感染が否定できない事態も起きています。体調不良(コロナ陽性を含む)による欠席者数が、クラス毎に大差があります。学級閉鎖を行ったクラスの隣には、ほぼ全員が出席しているクラスがあります。

自主的に休校しているという話は聞きません(どこかにいるかもしれませんが)。我が家も登校させています。本音ではそろそろ控えさせたいのですが、欠席時のフォローが殆どなく、デメリットが大きすぎます。

綱渡りの学校運営

担任の先生が抜けたクラスには、主に担任を持っていない先生(教科担任・少人数・習熟度・教務担当等)が代わりに入って授業を行っているそうです。親世代が小学生だった頃と違い、今時の小学校には非担任の先生も数多く在籍しています。

他クラスの担任の先生が授業を行う事もあります。受け持ちクラスの授業を教科担任の先生が授業を行うので、1時間だけ時間があったそうです。

時には校長先生や教頭先生も授業を行います。管理職が教壇に立たなければならないほど、人繰りは切迫しています。学校に電話を掛けると教頭先生が出る事が多いのですが、最近は事務職員や用務員の方が多いです。

しわ寄せを受けているのは、恐らくは授業準備でしょう。これまでは教科担任の先生が授業を行っている時間や下校後に授業準備が行う時間があった筈です。しかし、今はありません。

授業が予定通りに進んでいるか、年度末までに履修し終えられるのか、不安視しています。

オンライン授業に手が回らない

全く出来ていません。

学級閉鎖していたクラスの方に聞いたのですが、「プリント学習ばかりだった。子供はすぐ飽きるし、親は身動きが取れないしで大変だった。」と嘆いていました。

欠席者へのフォローも不十分です。授業のオンライン配信は全く行われていません。できている学校もあるそうですが、お世話になっている学校では全くです。

学校としても何とかしたい意思はあるでしょうが、余裕がないのが本音だと感じています。授業の人繰りやコロナ対応に人出が掛かってしまい、それ以外にまで手が回りません。

以前に先生が「ICT担当の職員を選任で配置して欲しい」と溢していたのを思い出しました。

入学説明会には人を集める

学校の不十分なデジタル対応は、新1年生やその保護者にも影響を及ぼしています。

例年、ほぼ全ての学校が1-2月に新入学説明会を行います。感染が爆発的に拡大している大阪市で行うのは難しいのでは無いかと感じていたのですが、大半の学校では予定通りに行った様子です(子供が通っている学校も含む)。

ただ、出席率は異常に低かったと聞きました。新1年生の保護者は「半分以上の座席が空いていた」と話していました。特にコロナ禍の今は、説明会の為に平日日中に仕事を休むのは勿体ないです。有給休暇はコロナ用に取っておきたいです。

様々な学校の案内文には「感染対策の為、会場を講堂に変更しました」「二部制に変更しました」等といった文言が掲載されています。しかし、そもそも人を集める必要があったのでしょうか。

数日前からこの様な呟きが広まっています。

全く同様です。学校は前提踏襲し、人を集める事に拘りすぎています。説明資料は学校ウェブサイトにアップロード、もしくは郵送で済ませられます。「資料の郵送代が捻出できない」という話が漏れ聞こえてきましたが、それこそ税金で手当すべきです。

資料のアップロードには根深い課題があります。家庭毎にICT環境が大きく違います。PCやタブレットがある家庭もあれば、古いスマホしかない家庭もあります。A4サイズの資料をPDFでアップロードしても、大半の家庭から「小さくて見にくい」というクレームが寄せられるでしょう。

GIGAスクール端末はこれを打開するものでした。各家庭のICT環境の下限が定まります。ここに合わせて資料を配付したり、動画を配信する事が可能となりました。以前に在校生向けに行われた説明会の様子は、欠席者向けに動画で配信されました事がありました。

しかし、入学説明会をオンラインで配信するには課題があります。視聴環境が分からず、視聴用URLやID・パスワードを伝える方法がありません。トラブル防止の為か、学校は不特定多数へ資料や映像を公開を嫌う傾向が強いです。

問題は物品販売ですね。ネット通販で買えれば良いのですが、何故か地域の小売店ばかりが取り扱っています。地域振興の必要性は否定しませんが、忙しい子育て世帯のニーズに反します。子育て世帯の利便性が無視されています。

部活が感染拡大を加速

小学生の交流範囲の大半が、クラス内・学年内・家庭内で説明が付きます。

一方、部活動が関係する中学校や高等学校は大変です。部活を経由した感染拡大が酷いです。

今も部活動を継続しているのが全く理解できません。あくまで課外活動であり、しかも感染リスクは非常に高いです(特に屋内の運動部)。

一部の自治体は既に部活動を全面的に停止したり、分散登校・オンライン授業に切り替えています。しかし、全国で最も感染状況が悪い大阪府の大半の地域が部活動を継続しているのが異常です。スポーツが盛んな地域とは言え、異質の判断です。

スポーツ少年団の活動も盛んです。見ていられません。