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(追記)
12月21日の大阪府コロナ感染者数は27人でした。明確に増加しています。年始が怖いです。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/23711/00376026/1221.pdf

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アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ等で新型コロナウイルス(オミクロン株)が大流行しようとしています。

日本国内では多くが空港検疫で発見されていますが、東京都・沖縄県では市中感染が疑われる事案も生じています。

新型コロナ 入国した14人 オミクロン株感染確認 計82人に

今月12日から16日にかけて日本に入国した14人が新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」に感染していることが新たに確認されました。

厚生労働省によりますと、オミクロン株への感染が確認されたのは今月12日から16日にかけて羽田空港と成田空港、それに関西空港から入国した10歳未満から60代までの男女合わせて14人です。(中略)

沖縄県と東京都、それに群馬県では、それぞれ1人のオミクロン株への感染が新たに発表されました。

▽沖縄県では40代の女性の感染が確認されました。
直近に海外の滞在歴はなく、すでにオミクロン株の感染者が確認されているアメリカ海兵隊基地の「キャンプ・ハンセン」で勤務していたということです。

▽東京都と群馬県でもケニアに滞在歴がある40代と50代の男性の感染がそれぞれ確認されました。
2人は今月12日と15日に成田空港から入国し、自宅や宿泊施設にいたということで、現在は医療機関に入院しているということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211220/k10013396241000.html

水際対策が突破され、国内で流行するのも時間の問題と見ています。

恐ろしいのはその感染力です。イギリスでは1日9万人(人口は日本の約半分)が感染、アメリカでは感染者の7割以上がオミクロン株に置き換わりました。急激に感染が広がっています。

イギリス 感染者 一日9万人超も 英首相「さらに厳しい規制も」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211221/k10013396731000.html

米CDC 1週間の感染者73.2%がオミクロン株と推定 前週の約6倍
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211221/k10013396791000.html

こうした事態が日本国内で発生しないとは言い難いです。いやむしろ、高い確率で起こりうると見做すべきでしょう。

あくまで漠然とした予想ですが、年末年始に外国から流入し、年末年始の帰省や飲食等で広がり、警戒感が低下した1月に急拡大するシナリオが頭の中に浮かんでいます。

AIも同様の予測を行っています。東京都内では1月末に1日の感染者が3,000人を越える恐れがあると指摘しています。

AIが予測 オミクロン株拡大で東京感染者数1日3000人超のおそれ

その結果、仮にオミクロン株で感染経路の分からないいわゆる「市中感染」が16日に始まったとした場合は、東京都内の1日の感染者数は来年1月末には3000人を超え、2月中旬にはおよそ3700人という計算結果になったということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211217/k10013392081000.html

東京でこの人数ならば、大阪は1,500人~2,000人に達するでしょう。過去の感染ピーク時(1日約3,000人)には至らないものの、十分すぎるインパクトを有する数字です。

特に心配しているのは学校や保育所等での感染拡大(クラスター)です。既に70代~90代のコロナワクチン2回接種率は90%以上、12歳~19歳すら73%を越えています(12月20日時点)。

https://www.kantei.go.jp/jp/content/nenreikaikyubetsu-vaccination_data.pdf

しかし、11歳以下の接種率は「0%」です。誰も接種していません。外国では2回接種済でも感染した事例が多く、未接種なら尚更感染しやすいのは言うまでもありません。

しかも政府や自治体の視線は医療従事者や高齢者の3回目接種に向いています。5歳~11歳向けの接種を2月から行う見通しという話もありましたが、あたかも雲散霧消してしまいました。ここ数日は全く話を聞きません。

こうした子供達が集う学校や保育所等では、新年以降に大流行が起こりかねません。特に冬場は換気が難しく、感染が広がりやすい時期です。

宣言は再び発出されるかは分かりません。ただ、子供が感染し、休校・休園する学校や保育所等が続出するのは避けられないでしょう。

思い出すと、2学期が始まった8月末や9月上旬の大阪市は、ピーク時に約2割の小中学校が休業しました。累計では約半数の小中学校で臨時休業を経験した計算です。

こうした事態が再び起きて欲しくはありません。しかし、オミクロン株の感染力や11歳以下へのワクチン接種の遅れを鑑みると、再び臨時休業の嵐の巻き込まれる恐れは否定できません。

遠出や外出する予定等は極力1月前半までに終え、1月下旬や2月は籠城できる態勢を整えようと思います。