保育施設の死亡事故、昨年は1件増の9件 8件が睡眠中

内閣府は6日、2018年に報告された保育施設や幼稚園、認定こども園での事故で死亡したのは9人で、前年より1人増えたと発表した。全治30日以上の事故は1212件で、前年の約1・39倍(340件増)だった。担当者は、事故報告が徹底されたことで件数が増えたとみている。

亡くなった子どもは、0歳が4人、1歳が4人、6歳が1人。発生状況別では「睡眠中」が8人、「その他」が1人だった。9人のうち6人は認可外保育施設での事故だった。

けがの内訳は「骨折」が974件で最も多く、次いで指の切断や唇・歯の裂傷など「その他」が223件だった。子どもが意識不明になった事故は11件あり、内訳は認可保育施設7件、認定こども園2件、認可外保育施設1件などだった。

同時に発表された、小学生が利用する学童保育の事故は420件(前年比58件増)で3年連続で増えた。

https://digital.asahi.com/articles/ASM865DSTM86UTFL008.html

詳しい内容は、内閣府ウェブサイトに掲載されています。

平成30年(平成30年1月1日~平成30年12月31日)
「教育・保育施設等における事故報告集計」の公表及び事故防止対策について

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/h30-jiko_taisaku.pdf

保育所やこども園では室内外での骨折が多い

気になる数字を見ていきます。死亡・負傷の内訳と発生場所です。

最も多くの子供がケガ等を負っていたのは、認可保育所での892件でした。

その大半は骨折です。室内・室外の割合はほぼ半々です。

園児の健やかな成長には十分な活動は欠かせません。十分な注意や安全を配慮した上での骨折事故は、致し方ない面があると感じています。

次いで多かったのは、幼保連携型認定こども園での173件でした。負傷等の内訳は認可保育所と同傾向です。また、施設数に対する発生割合も同程度です。

認可外は死亡事故が高率

これらと大きく異なる傾向を示したのは、全国で約7700施設(認可保育所の約1/3)ある認可外保育移設です。

負傷等は17件と少ないのですが、死亡事故は6件も発生しています。認可保育所の2件と比べると、異常な高率です。

睡眠時の死亡事故が発生しやすい低年齢児を預かる事が多く、法令上求められる有資格者が少なく、必要な職員数を配置できていない施設が少なくない為でしょう。

施設別の死亡事故発生時の状況からも明らかです。

何と殆どの死亡事故は睡眠時に発生しています。仰向け寝の防止・呼吸チェックが不可欠です。

その反面、プールや水遊び中の死亡事故は0件でした。めだか保育園でのプール事故(2017年)が大きく報じられ、十分な職員配置を行う様になった為でしょうか。

死亡事故の発生場所・状況・年齢が偏っている以上、対策は考えやすいでしょう。

睡眠時の事故防止を徹底するには、十分な職員数が不可欠です。また、ICT機器等を利用する方法も考えられます。

0歳児の睡眠、タブレットでチェック 保育現場、進むICT化 事故防止や業務負担軽減も
https://www.sankei.com/life/news/180307/lif1803070019-n1.html

しかし、経営体力が相対的に乏しい認可外保育施設がこうした対策を導入するには、決して容易ではないのが実情です。

事故から子供を守るには

利用者がこうした事故を避けるには、施設を見学した際に十分な保育士や職員が配置されているかを確認して下さい。

勤務している職員数を濁したり、保育室の見学を完全に拒絶する施設は要注意です。

見学に際しては、よい保育施設の選び方 十か条(厚生労働省)が参考になるでしょう。

また、大阪市は認可外保育施設最新立入調査結果を公表しています。

見学した際の感想や行政から得られる情報等を元に、安全な施設を選ぶように気をつけて下さい。