2022年度保育所等一斉入所申込状況分析、第4回は福島区です。
※10月27日に発表された数字に基づきます。保育士等優先利用数は申込者数に含んでいます。
昨年より入所倍率が0.1倍以上増加した箇所はオレンジ、0.1倍以上減少した区は水色、入所倍率が2倍を超えた箇所は赤、優先枠申込者が存在する箇所は緑で表示しています。
福島区は多くの年齢で昨年から大きな変化がありました。
0歳児は申込数が16人も減少し、入所倍率が0.8倍に低下しました。とは言え、多くの方が6年保育の保育所等を第1希望としています(他の年齢も同じ)。こうした保育所等は、見た目の倍率以上に入所しにくいので注意が必要です。
特に注意が必要なのは海老江ひばり保育園です。募集予定数3人に対し、第1希望として12人(優先枠を含む)が申し込んでいます。きょうだい加点があっても楽観できません。
他にも玉川ひばりこども園・海老江保育所・第二和光園・あいあい保育園鷺洲・アポロ鷺洲保育園が1.5倍を超えています。
鷺洲地域や隣接地域にある保育所等の倍率が高いのは、2019年9月に竣工したリバーガーデン福島(850戸)の影響でしょう。他の年齢でも同じ傾向が読み取れます。
想定される人口は2000人を超えます。街一つが引っ越してきた様な感覚です。竣工と同時に敷地内にへ保育所等を設置して欲しかったです。
ここ数年、福島区では超大型マンションやタワーマンションの建設が続いています。保育所等の逼迫と同時に、小学校の狭隘化が進んでいると聞いています。
1歳児は申込数が31人減少し、募集数が12人増加しました。入所倍率は1.52倍から1.30倍へと低下しました。昨年ほど難しくはありませんが、依然として厳しい状況が続いています。
0歳児以上に1歳児入所は高倍率が目立ちます。特にあい保育園海老江(6倍)・中之島ひばり保育園(3倍)・海老江ひばり保育園(3.11倍)・あいあい保育園鷺洲(3.5倍)は著しい高さです。
こうした保育所等に入所するには、何らかの加点がなければ極めて困難です。これ以外でも2倍を超えている保育所等が少なくありません。
反対に第1希望者が募集予定数を下回っている保育所等も散見されます。吉野保育所・和光園・吉野かいせい保育園ソフィア吉野保育園・クオリスキッズ野田保育園などです。
「吉野」という名が付く保育所が多いですね。同じ福島区と言えども、未就学児が急増している地域と減少している地域に二分化されている様子です。
急激に厳しくなったのは3歳児です。申込数増と募集数減が重なり、入所倍率は1.17倍から1.93倍へと急上昇しました。
計算の上では、入所できる3歳児申込者は2人に1人だけです。幼稚園進級組が抜けるので実募集数はもう少し増えますが、それでも非常に厳しい状態です。
福島区は地域型保育事業が非常に多い地域なのですが、その卒園児に見合うだけの保育所等が整備されていません。3歳児の募集予定数41人は、地域型保育事業の0歳児募集予定数42人よりも少ないです。
ましてや3歳児から初めて保育所等へ入所するのは、より困難です。「3歳児からは幼稚園へ入園して欲しい」というのが福島区の意思なのでしょうか。
第1希望を変更する必要があるのは、第二和光園です。募集予定数1人に対し、第1希望として10人が申し込んでいます。申込者の中には、保育士等優先枠を利用する方がいます。
たった1人の募集枠は優先枠利用者で埋まってしまいます。募集数が増えない限り、他の方が入所できる可能性はありません。
ただ、3歳児は幼稚園への進級や転居等で異動が発生しやすい年齢です。募集予定数が増えるのに賭け、敢えて希望するという方法もあります。
他にも募集予定数1-2人という保育所等に対し、多くの方が入所を希望しています。
残念ながら、福島区では入所できない3歳児が発生してしまいそうです。幼稚園進級組を加味しても足りません。
今後の予定&運営支援のお願い
今年も各区毎の申込状況等を分析し、何らかの情報を掲載していきます。今年の内容は2022申込分析、昨年の内容は2021申込分析からご覧下さい。
「○○区の情報を詳しく知りたい」「××保育所は昨年より入りやすいの?」等のリクエストがありましたら、記事へのコメントや問い合わせからお寄せ下さい。
既に多くの方からリクエストを頂いております。ありがとうございます。
次回は淀川区・港区・平野区・城東区・住吉区等をお届けする予定です(順序は前後するかもしれません)。
多少のお時間を頂く場合がありますが、ご了承下さい(特にメールへのお返事には長い時間を頂いています)。
同時に、皆様に運営支援へのご協力をお願いしています。
必要な育児・生活・事務用品等がありましたら、
お返事ありがとうございます、大変参考になりました。
福島区の情報ありがとうございます。
1歳児の申込中です。おそらく200点加点なし。
鷺洲海老江は大型マンションの影響でかなり厳しいですね。
今回の結果を見て、希望順位を変えられる方はどれくらいおられるのでしょうか?
確実に入所できるよう、吉野地域など希望者の少ない所を第1希望に変えるのか。5年間毎日送迎する事を考えると、自宅から近い希望園は倍率が高くても変更せずにいるか…悩みます。
コメントありがとうございます。
第1希望者が著しく多い保育所等では一部の方が希望を変更されるかと思います。
変更先は同じ地域にあって倍率がやや低い保育所等が思い浮かびます。
検討していなかった地域へ変更する方は多くないでしょう。
見学等を行っていなかったのに加え、生活圏が変わってしまうからです。
国道2号線及び北港通を行き来するには抵抗があります。
高倍率の保育所等を第1希望とするのでしたら、第2・第3希望の選択が重要となります。
似た様な保育所等ばかりを記入すると、全く決まらなくなってしまいます。
詳しい解説等が必要でしたら、お問い合わせから直接ご連絡を頂ければ幸いです。