滋賀県近江八幡市にて7月18日に行われた会食にて、大規模なクラスターが発生しています。少なくとも10名が感染しました。
滋賀最多１７人感染 集団感染も
滋賀県では、２３日の時点で、新たに未就学児から６０代までの男女１７人が新型コロナウイルスに感染し、近江八幡市で大人数で食事をしていたグループでは、新たな集団感染の発生が確認されました。
県内で一日に感染が確認された人数としてはこれまでで最も多く、感染が確認された人は合わせて１４５人になりました。
滋賀県によりますと、新たに感染が確認されたのは、彦根市や東近江市、甲良町などの未就学児から６０代までの男女１７人です。
このうち５人は、すでに感染が確認された３人とともに、今月、近江八幡市で大人数で集まって一緒に食事をしていて、県は新たな集団感染が発生したとしてほかの参加者についても検査することにしています。
また、１８日に近江八幡市内での会食に参加した２０～３０代の男女５人の感染が分かり、県はクラスター（感染者集団）が発生したと判断した。この会食での感染確認は、すでに陽性が判明している３人と合わせ計８人で、会食に参加した甲良町の３０代女性の家族４人の感染も確認された。同町教育委員会は、女性の子どもが通っていた小学校を２４日から３１日まで臨時休校する。
県は二十五日、彦根市の三十代の女性地方公務員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。女性は県がクラスター（感染者集団）と認定した十八日の近江八幡市での会食に参加しており、会食での感染者は十人目となった。
県によると、会食には県内外から計七十五人が参加。濃厚接触者を含め、県はすでに八十六人の検査を終え、五十六人を検査中。県の保健所が管轄しない大津市や県外からの参加者と濃厚接触者は二十五人おり、確認を進めている。実施済みを含め、計百六十七人がクラスター関連の検査対象となる。
会食には滋賀県内外から75人が参加していたそうです。家族4人で参加して感染した方もいます。
広い地域から多くの人間が参加する会食とは何だったのでしょうか。
コロナ感染者がヴィラ・アンジェリカ近江八幡の披露宴に
近江八幡市で行われた披露宴の参加者にコロナウイルス陽性者が含まれていた事が判明し、7月24日から自主休業とした会場があります。ヴィラ・アンジェリカ近江八幡です。
自主休業のお知らせ
2020年7月24日
お客様各位ヴィラ・アンジェリカ近江八幡 自主休業のお知らせ
先日、当式場での披露宴に列席いただいたお客様の中に、2日後に発熱、その後 新型コロナウイルス感染症陽性と判断された方がおられたことが判明いたしました。
保健所からの指導で、当式場の従業員等スタッフは濃厚接触者に該当せず、感染の可能性は極めて低いという判断を頂きました。現時点（7月24日12時）で、すべての従業員等スタッフの健康状態に異常はございません。
当式場は、7月24日（金）から7月26日（日）を自主休業して、施設の消毒を実施いたします。営業については7月27日（月）から通常通りとさせていただきます。
関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。
7月18日に行われた披露宴（会食）の参加者が7月20日(頃)に発熱し、検査で陽性が確定、そして7月24日から自主休業したという流れでしょうか。
披露宴では新郎新婦や久しぶりに再会した親戚や友人達を交え、大人数で食事や会話を楽しみます。こうした大規模な会食に感染者が入り込んでしまうと、感染が広がってしまうのは避けられません。
※同式場でクラスターが発生したと断定できるものではありません。一部では「2次会でクラスターが発生した」とも指摘されています。
同式場を初めとする多くの結婚式場では、「婚礼ガイドライン」に則った対策を行っています。
当式場では、新型コロナウイルス感染症に対応した『婚礼ガイドライン※』をさらに強化して感染拡大防止策を遵守いたします。お客様をはじめ関係者の皆様に、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
（内容一部抜粋）
・ご来館頂いたお客様の検温・手指アルコール消毒・マスク着用
・施設内複数個所に手指アルコール消毒液の設置
・各施設定期的な換気・ドアノブ、手すり、椅子、テーブル、スイッチ他消毒作業
・使用された備品（お皿、グラス、シルバー、マイク等）の毎消毒作業
・各施設移動の際は参列者が密にならないようスタッフによる誘導
・披露宴会場での席間隔は飛沫感染が防げる十分な間隔を開ける
・従業員、結婚式に係わる関連スタッフは始業前及び実務開始前の検温、体調確認、手洗いまたは手指消毒を徹底
見て分かる通り、これらの対策は主に「接触感染」を念頭に置いたものです。参加者にマスク着用を強く促したり、飲食や会話を控えて頂くものではありません。
式場側でできる一般的な対策としては、これらが限度なのでしょう。報道等を見る限り、同式場に何らかの過失があったとは考えられません。
発熱者・海外渡航歴は入館拒否も
ただ、同式場は自主休業後により強い対策を打ち出しました。
「2週間以内の海外渡航歴や37.5度以上の体温がある参加者等の入館を断る事もある」とすると共に、1週間前からの不要不急の外出自粛をお願いしています。
ご列席いただくお客様へのお願い
①ご婚礼日より２週間前まで海外渡航歴の有無
②ご婚礼日より２週間前までで３７．５度以上の発熱が2日以上続いていないかどうか
（あるいはご婚礼日当日もご自宅出発前に３７．５度以上の発熱の有無）
③ご家族様に②と同期間での、発熱症状のある方の有無上記３点全てが(該当なし)と回答頂けたお客様にご入館頂いております 。ご婚礼当日までに、上記いずれかに(該当あり)という回答がある場合、ご参加をお控えいただく場合がございます。
尚、上記３点に加え
④ご婚礼日の１週間前より、ゲスト様の不要不急の外出をお控えいただけるようご協力をお願いしております。
⑤ご入館の際、式場スタッフより非接触検温と当日のご体調に関してお伺いをさせていただきます。
当日３７．５度以上の発熱があるお客様に関しましてはご入館をご遠慮いただく場合がございます。
「ご参加をお控えいただく場合がございます」「ご入館をご遠慮いただく場合がございます」とありますが、本当に拒否する意向なのでしょう。
「こうした事情だから、ご来場は自粛願います」「式場側から断りたくないので、自分で適切に判断して欲しい」との思いが伝わってきます。
結婚式は延期・キャンセルも、開催強行してもクラスターが
3月～4月の第一波の際には、「結婚式場を延期・キャンセルした」という報道がしばしば行われていました。
新型コロナウイルスの影響で結婚式を延期・キャンセル！花嫁さんのリアルな声を聞かせてもらいました！
https://www.mwed.jp/articles/12121/
しかし、7月以降の第2波ではこうした報道を見聞きしません。「社会経済活動の再開が大切」「もう結婚式を延期できない」という意向が働いているのでしょうか。
今後、春先から延期された結婚式が徐々に行われていくでしょう。更に秋は結婚式シーズンです。全国各地の式場が喜びに包まれるでしょう。
しかし、1人でも感染者が入り込んでしまうと、喜びやアルコールも相まって大声で飛沫を飛ばし、大規模なクラスターが形成されてしまいます。
参加者に徹底した体調管理や体温申告を求めるか、結婚式を更に延期（もしくは中止）するしかないでしょう。
もしも私の身内が年内に結婚式を行う予定を進めているのであれば、「少なくとも年内は止めた方が良いよ」と話すつもりです。
悩ましいのは友人から誘われた場合ですね。「コロナが怖いから参加しない」では角が立ってしまいます。架空の予定を作り、お祝い金を贈るのが無難でしょうか。
多くの方にとっては一生に一度の結婚式です（周囲には2回目・3回目という方もいますが）。憂い無く行うのが極めて難しい状況ですね。当事者だったらしんどいですね。
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8/2追記：2次会会場でクラスター発生か？
こうしたコメントを頂きました。
これは二次会の居酒屋が問題。きちんと調べた方が良い。
ヴィラアンジェリカが悪いように書かれてるけどね。
これと前後する形で、滋賀県からクラスターの発生状況に係る分析が公表されました。
報告書は2次会会場での問題を辛辣に指摘しています。
「感染防止の為のガイドラインを把握していなかった」「十分な換気が困難」「満席」「予約人数以上の参加」「1テーブルあたりの人数も多い」「いわゆる三密」とし、暗に2次会会場や参加者の感染予防意識が欠如していたと批難しています。
確かに空間や客席間・テーブル間の距離にゆとりがあって職員が感染予防に気を遣っている披露宴会場と比べ、多くの若年層がお祝い気分で密集する2次会会場の方が遙かに危険ですね。
どちらでクラスターが発生したかを断定する書きぶりではありません。一体としてクラスターが発生したと言う捉え方でしょうか。
これは二次会の居酒屋が問題。きちんと調べた方が良い。
ヴィラアンジェリカが悪いように書かれてるけどね。
当事者からみたらまとめサイトも適当。