ようやくです。新型コロナウイルスワクチンを5歳~11歳の子供が接種できます。
新型コロナウイルスワクチンの接種について厚生労働省は5歳から11歳までの子どもも対象に加えることを正式に承認しました。
これまでワクチンの対象年齢は、
▽モデルナが12歳以上、
▽アストラゼネカが原則40歳以上となっていて、
12歳に満たない子どもの接種が承認されたのは初めてです。厚生労働省は5歳から11歳への接種を3月以降に開始することを想定していて、来週26日に専門家でつくる分科会を開き接種をどのように進めるか検討することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220121/k10013442001000.html
参考にしたのは、日本小児科学会及び日本小児科医会の提言、及び掛かり付けの小児科医の意見です。
【日本小児科学会】
・子どもを新型コロナウイルス感染から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従事者等)への新型コロナワクチン(以下、ワクチン)接種が重要です。
・重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の重症化を防ぐことが期待されます。
・健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染拡大予防等)とデメリット(副反応等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。(中略)
12歳以上の健康な子どもへのワクチン接種は意義があると考えています。COVID-19予防対策の影響で子どもたちの生活は様々な制限を受け、子どもたちの心身の健康に大きな影響を与え続けています。小児COVID-19患者の多くは軽症ですが、まれながら重症化することがありますし7)、同居する高齢者の方がいる場合には感染を広げる可能性もあります。なお、子どもがワクチン接種をした場合、その後のマスク着用などの感染予防策の解除については、今後の流行状況などを踏まえて慎重に考える必要があります。
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374
【日本小児科医会】
現在接種が想定されているワクチンにおいては、その効果はかなり高いといえるが、副反応としての、接種部位の疼痛・発熱・頭痛・倦怠感などは、この年齢に接種されている他のワクチンと比べ、むしろその発現率は高いと想定され、接種時に一定数起こる血管迷走神経反射、接種後に稀に起こる可能性のある心筋炎・心膜炎などについても十分な注意と対応が必要である。
本ワクチンの効果は感染予防のためというよりは、むしろ発症時の重症化予防のためのワクチンとの意味合いが大きいことから、そもそも重症化することが稀な小児期の新型コロナウイルス感染症においてのワクチン接種の意義は成人・高齢者への接種と同等ではないといえる。
一方で年齢が低い小児であっても、感染してしまった場合の他者への感染リスクの増加、10日以上にも渡る行動制限の必要性と困難性などを考慮すると、新型コロナウイルスの感染は今以上に小児の日常的な生活や環境を奪うことにもつながり、子どもたちの心身への影響は計り知れない。 これらを総合的に勘案した場合、具体的な接種方法などについて十分な議論と準備の上で本ワクチン接種を実施することが求められる。
【掛かり付けの小児科医】
「打った方が良いけど、急がなくても大丈夫(昨年12月の話)」
これ以上、新型コロナウイルス感染を警戒し、日常生活に過度の支障が生じるのは辛いです。ワクチンを2回接種した親はまだしも(オミクロン株の感染予防効果が薄れていますが)、ワクチン未接種の子供はコロナに脆弱です。
「子供は重症化しない」という意見もありますが、正しくは「重症化しにくい」です。重症化しなくても、感染する事自体が嫌です。
ネット上では声の大きな反対意見が散乱しています。ヤフーニュースのコメント欄は地獄です。
私は医学の専門家の意見を重視・参考とし、判断しました。