全国最大規模の保育施設が流山市に建設される物流施設に併設される予定です。
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(2018/3/28追記)
物流施設は本日竣工し、5月1日より本格稼働するそうです。
肝心の保育施設は「最大40名」と規模を大幅に縮小したそうです。適正規模ですね。
2.「職育近接」 テナント企業様の従業員の働き方改革支援
「DPL流山Ⅰ」では、テナント企業様の従業員の働き方改革の支援として、仕事と子育てを両立させたい家庭でも安心して仕事ができるよう、当施設で働く従業員専用の保育施設(運営:株式会社ママスクエア(※7))を施設内に完備しました。当保育施設は、最大40名のお子さまの受け入れが可能です。また、当施設内に保育施設があるため、親子で通勤ができ、緊急時でも保護者がすぐに対応できます。
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大和ハウス、物流施設で600人預かる保育所併設
大和ハウス工業は2日、千葉県流山市に建設する物流施設に、パート女性らの約600人の子どもを受け入れられる国内最大級の事業所内保育所を整備する方針を明らかにした。物流需要が急増し人手不足が深刻化する中、女性が働きやすい環境をつくり、人員を確保する狙い。
大和ハウスは約1600億円を投じ、2022年をめどに、延べ床面積約80万平方メートルの国内最大級の物流施設を完成させる。隣接地で約40万平方メートルの施設を18年に先行開業し、両施設を一体で運営する。計約8千人の雇用を想定している。
施設周辺では「つくばエクスプレス」の開業を機に子育て世代の女性が増加しており、保育所のニーズは高いと判断した。施設の敷地内に整備する見通し。未就学児の受け入れを想定している。
インターネット通販の拡大を背景に、国内各地では物流施設の需要が増加し、「一昔前はマンションが建った土地が物流施設になっている」(不動産関係者)との指摘もある。首都圏や近畿圏を中心に建設が相次ぎ、働き手確保に向けた競争が激しくなっている。
大和ハウスは、今後も各地に予定する物流施設への保育所併設を検討するほか、荷物を自動搬送するロボットの導入などで、作業の省力化を進める方針だ。
http://www.sankei.com/west/news/170802/wst1708020088-n1.html
保育施設が併設される物流施設は「GPL流山」です。
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、千葉県流山市において総敷地面積約182,000㎡、総延床面積約387,000㎡の国内最大級の物流施設「DPL流山」(計3棟)を計画していますが、2016年7月21日(木)、1棟目となる、延床面積(144,005㎡)を誇るマルチテナント型物流施設「DPL流山Ⅰ」を着工します。
http://www.daiwahouse.com/about/release/house/20160721095826.html
2.テナント企業様の従業員向け託児所やコンビニエンスストアなどを完備
「DPL流山Ⅰ」は、テナント企業様の従業員の労働環境整備の一環として、託児所やカフェテリア、コンビニエンスストア、自家用給油所設備を設置する予定です。また、流山市を巡回するバスや近郊の松戸市発のバスも運行予定で、通勤の利便性向上もはかります。
物流施設が建設される流山市は、子育て世帯の転入が相次いでいる街です。しかし、児童数の急増によって様々な弊害が生じています。代表例が学区の変更です。
また、保育所へ入所するのも容易ではありません。同市の入園決定率は64%(SUUMO調べ)という低さです。大阪市西区・中央区・天王寺区並の低さです。少なくともフルタイム共働きで無ければ、入所するのは難しそうです。
この様な街なので、大規模な物流施設等で働くパート従業員が同市の認可保育施設へ入所するのは極めて困難です。DPL流山に事業所内保育施設を併設するのは自然な流れです。
問題はその規模です。児童数600人とは全国最大規模となります。白紙撤回された大阪府阪南市の総合こども館を思い出します。
一般論として感染症の蔓延、子ども同士のトラブル多発、保育者が児童の名前を覚え切れない等、丁寧で安心できる保育を行うのは難しいのではないでしょうか。
運営事業者はママスクエア
保育施設の運営予定事業者はママスクエアです。仕事しながら子供の様子が分かる保育室・ワーキングスペースを整備しています。
また、ビルに入居している企業で働く従業員がキッズスペース(保育室)を利用する形態のサービス(サテライトママスクエア)も提供しています。DPL流山に設置される保育施設は恐らくサテライトママスクエアに準拠する形式でしょう。
同社のウェブサイトを見る限り、主にビル内等での小規模な保育施設の運営を行っている様子です。100人以上の規模は元より、600人規模の大きな保育施設を運営した実績は見つかりませんでした。
保育施設は規模が大きくなる程にトラブルが生じやすい施設です。600人という規模が必要であれば、複数箇所に分散して保育を行う等の工夫が必要不可欠です。このまま計画を進めるのはハイリスクではないでしょうか。