国家戦略特区を利用して、大阪府豊中市が2カ所の都市公園内に保育所を設置する予定です。
大阪府豊中市は国家戦略特区を利用し、市が管理する公園の一部に保育所を設ける。18日から建設と運営を担当する事業者の公募を始める。都市公園に保育所を設けるのは関西では初めて。同市は保育所への入園を待つ待機児童が府内の市町村でも多い。用地確保が難しい都市部で公園を活用して保育所を造り、待機児童の解消を目指す。 保育所を設けるのは羽鷹池公園(少路1丁目)と、ふれあい緑地(服部西町5丁目)の2カ所。いずれも広場の一部を充て、敷地面積はそれぞれ360平方メートルと500平方メートルを想定している。(以下省略)
詳細な位置等は豊中市ウェブサイトに掲載されています。
羽鷹池公園・ふれあい緑地への設置を予定
2カ所への設置が予定されています。
1カ所目は羽鷹池公園(豊中市少路1丁目)の西南部、A・プライスと21アイスクリームの間の道を東へ進んだ突き当たり付近です。
少路駅を囲んで商業施設・住宅街が広がっているエリアです。約300平方メートル・45人程度を想定しています。
もう1カ所はふれあい緑地(服部西町5丁目)、温水プールの西側です。
同公園がある地域は伊丹空港への着陸路に当たる為、住宅建築が制限されています。飛行機の騒音が著しい地域に保育所を設置する是非は悩みます。約500平方メートル・60人程度を想定しています。
設置予定時期は2017年4月~10月とされています。なお、服部緑地公園内の設置には大阪府や関係部局との連携が不可欠であり、慎重に検討を進めていく方針だそうです(詳細はこちら)。府営公園です。
都市公園内の保育所設置特例を利用
国家戦略特区は内閣府地方創生推進室ウェブサイトで詳しい説明が行われています。国家戦略特別区域法における「都市公園内の保育所設置特例」を利用して保育所が設置されます。東京では2事業が認定・1事業が準備中、関西では初の利用となる見込みです。
大阪市では?
現時点で関西圏は「都市公園占用保育所等施設設置事業」の認定を受けておらず(東京圏は認定済)、他都市で同様の動きは見受けられません。
仮に大阪市でも同じ様に公園内に保育所を設置するとしたらどこになるでしょうか。一定の広さがある・保育所が著しく不足しているという条件を満たす公園は、靱公園(西区)・大阪城公園(中央区)・扇町公園(北区)が候補となりそうです。