平成28年度保育所等一斉入所申込状況分析、第23回は東成区を取り上げます。
※10月28日に発表された数字に基づきます。
昨年と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を99.99倍としています。
申込数はほぼ横ばい
東成区での申込数は昨年を2人だけ上回る421人となりました。0歳児(-12人)、2歳児(-11人)で減少する一方、1歳児(+18人)は増加しています。昨年の一斉入所で0歳児が多く、その流れを受けて今年の1歳児申込数がやや増えているのでしょう。
一方、募集数は昨年より72人も増加して383人となりました。特に1歳児の募集が27人も増えているのが目を引きます。地域型保育事業の充実に加え、一部の既設保育所で募集数が増加しています。
募集数は79人も増加して496人となりました。地域型保育事業の充実による物が半分、残りの半分は安治川保育園等の既設保育所で募集数が増えた事によります。3歳児を除いて概ね入所倍率が低下しており、昨年より多くの方が保育所等へ入所できる見込みです。
西部は入所困難、東部はやや入所しやすい
東成区内の保育所には「西部は入所困難、東部はやや入所しやすい」というはっきりした特徴があります。西部は中央区に近く、子育て世帯が数多く住んでいる為でしょう。
反対に東部は中央区まで自転車で通勤するには遠く、更に東にある東大阪市内からの入所希望者が殆ど以内のが理由でしょう。どの地域においても、市境にある保育所は入所希望者が少なくなっています。
つみき・第二明の守たまつ・中本が高倍率
東成区は第1希望が一部の特定保育所に集中する傾向があります。集中する保育所は毎年ほぼ一緒です。入所倍率が2倍を超えたのはつみき保育園(2.00倍)・第二明の守たまつ保育園(3.10倍)・中本保育所(3.00倍)です。
第二明の守たまつ保育園と中本保育所は東成区西部にあり、谷町・上町筋まで自転車で通勤できる場所にあります。保育所周辺には住宅が密集しており、大型のマンションも建てられています。その為か、この2保育所は例年多くの入所希望者を集めています。
また、今年は量保育所の募集数が前年より大きく減少しています。特に1歳児で大きく減少しています。この為、昨年以上に入所するのが難しいと考えられます。1歳児入所するには何らの加算点が求められるでしょう。
つみき保育園は両園からやや離れた、区東部にあります。同保育園が多くの申込を集める最大の理由は「周辺に他保育所が無い」という点が挙げられます。東西南北、どの方角でも保育所は近くにありません。特に南方は700メートルも離れています。また、保育所から駅まで歩いていけるのもメリットです。
なお、昨年は入所倍率が3倍だった北中本保育所は、今年の入所倍率が大きく低下しています。募集人数が増加したのに加え、第1希望数が減少しています。昨年の高倍率が敬遠された為でしょう。
東小橋にて保育所がH28.4.1に開所します
一斉入所の変更手続が終わった直後に飛び込んできました。新しい保育所が発表され、東小橋にて平成28年4月1日に開所することとなりました。JR玉造駅の目の前となります。詳しくはこちらをご覧下さい。
参考(昨年の記事)
【H27保育所一斉入所申込分析】(16)東成区
【H27保育所等一斉入所結果分析】(13)東成区
次回の予定
次回は此花区を予定しています。
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