平成27年度保育所一斉入所申込状況分析、第16回もリクエストにお応えして東成区を取り上げます。
※10月28日に発表された数字に基づています。募集数等は今後の変更が想定されています。
※今年は認定こども園も同時に発表されており、分析対象に含めています。
昨年(平成26年度)と比較して入所倍率が0.3倍以上増加した箇所はオレンジ、逆に0.3倍以上減少した箇所は水色で、入所倍率が2倍を超えている箇所は赤で表示しています。
なお、申込があるにも関わらず募集数が「0人」の箇所は、便宜的に倍率を99.99倍としています。
【区全体】
入所倍率はH26の1.14倍からH27は1.24倍へと上昇しています。
申込数が昨年より52人増加していますが、その大半は今年から集計対象となったふかえ保育園・幼稚園(認定こども園)への申込みです。
一方、募集数は同認定こども園が43人の募集を行っているにも関わらず、区全体では15人しか増加していません。
各保育所で少しずつ募集人数が減少している様子です。
年齢別に見ると、0歳児の入所倍率が1.00倍から1.39倍へと跳ね上がっています。
申込数が36人増加したのが主な理由です。
地域的な偏りは見られず、区内全域でほぼ均等に増加しています。
谷町・本町・心斎橋地域への通勤を念頭に置くと、東成区は実は適した地域かもしれません。
中央線・千日前線が利用できるのが強みでしょう。
【保育所別】
昨年の入所倍率が高かった特定の保育所は、今年も高くなっています。
最も高かったのは区内西端にある北中本保育所の3.00倍です。
すぐ南にある中本保育所は2.69倍で区内2番目の高さです。
この地域には2保育所があるものの、谷町界隈等へは自転車でも通勤できる距離にあり、子育て世帯に対して保育所が不足しているのでしょう。
いずれの年齢も満遍なく申込数が多く、入所するのは困難な保育所です。
H26一斉入所における入所基準点・入所者平均点を見る限り、フルタイム共働きならば概ね入所できた印象を持ちました。
しかし、H27一斉入所では昨年より入所倍率が著しく上がっており、フルタイム共働きでも入所できないケースが多発する可能性があります。
北中本保育所・中本保育所で悩ましいのが、2保育所以外の第3希望以下を選択しにくい点です。
市内中心部への通勤と仮定すると、より東側にある保育所は遠くて登園しにくいでしょう。
一方、西側の市内中心部にある保育所はより入所しにくい状況です。
北にある森之宮保育園、もしくは南にある第二明の守たまつ保育園を検討する方が多いのでしょうか。
次に入所倍率が高かったのはつみき保育園の2.03倍です。
地下鉄新深江駅・近鉄今里駅が利用でき、通勤に便利だからでしょう。
今年は特に2歳児の申込みが多くなっています。
40人というまとまった申込みがあったのは、区内最東端に設置されたふかえ保育園/幼稚園(認定こども園)です。
これまで深江北・深江南地域には保育所がなく、ふかえ幼稚園があるだけでした。
恐らくは同地域の多くの子供が同幼稚園に通っているのでしょう。
こうした幼稚園が認定こども園を設置し、多くの0-2歳児の申込みがあったのは自然な事です。
東大阪市との市境が近く、高井田地域からの申込みもあったのかもしれません。
【まとめ】
入所倍率が3倍前後に達した北中本保育所・中本保育所は、入所するのがより困難になっています。
一方、それ以外の保育所は昨年から大きな変化がありません。